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外国人投手は“2年目の飛躍”に期待?

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ヤクルトのデービッド・ブキャナン(C)KYODO NEWS IMAGES

ブキャナンがエース級のはたらき


 開幕から大混戦となっているセ・リーグ。なかでも台風の目となっているのが、昨年はリーグワースト記録を更新する96敗を喫して最下位に沈んだヤクルトだ。

 屈辱の2017年を経て、小川淳司監督の再登板を皮切りに首脳陣を一新。秋のキャンプから厳しい練習でチームの再建に取り掛かると、春にはメジャーから青木宣親が復帰。様々な刺激を受けて生まれ変わったチームは、開幕15試合を8勝7敗と勝ち越し。混戦の中でリーグ3位の好位置につけている。

 強力打線の復活という部分も大きいが、何と言っても今年は先発陣に一本の太い柱が君臨している。開幕投手も任された来日2年目のデービッド・ブキャナンである。

 開幕戦では6回1失点の好投で白星を挙げると、2戦目は8回無失点の好投で2連勝。4月13日の阪神戦では、完封ペースの力投も9回に同点2ランを被弾して降板となってしまったが、チームは延長戦に勝利。ここまで2勝を挙げ、登板した日はすべてチームに白星がついているのだ。

 かつて先発陣の中心だった小川泰弘や石川雅規、館山昌平といったところが相次いで故障や不振に苦しみ、結果を残すことができていなかったここ数年。ブキャナンは昨季チームに加入すると、25試合に登板してチームで唯一規定投球回をクリア(159.2回)。苦しむチームの中で奮闘した。

 成績こそ6勝13敗で防御率3.66と評価は難しくなったが、1年間壊れずに安定してイニングを消化した点を球団は評価。2年契約を結び、ブキャナンはチームに残留することが決まった。

 すると2018年は開幕投手の栄誉にはじまり、ここまで3試合で2勝負けなし、防御率1.23の大活躍。エースとして逆襲を期すチームを牽引している。


助っ人飛躍の2年目


 “2年目の変わり身”といえば、阪神のランディ・メッセンジャーの例が思い起こされる。

 今年でNPB在籍9年目になる右腕。今でこそ虎のエースとして知られているが、来日1年目は先発・中継ぎ問わずに起用され、26試合で5勝6敗。防御率は4.93で、奪三振も80.1回で48個とはっきり言って“微妙”な成績だった。

 ところが、2年目から先発に専念すると、12勝7敗で防御率2.88と活躍。ローテーションの一角として地位を築くと、昨季までに6度の2ケタ勝利をマークして通算84勝。ついにはFA権も取得した。


 さらに、1年目から結果を残した選手も例外ではない。広島のクリス・ジョンソンは、来日1年目の2015年にいきなり14勝(7敗)をマーク。防御率1.85で最優秀防御率のタイトルを獲得する。

 しかし、2年目にはさらに成績を向上させ、前年の勝ち星を更新する15勝(7敗)を記録。防御率も2.15と安定した成績を残し、チームのリーグ制覇に貢献。外国籍投手としては史上2人目の沢村賞にも輝いた。


 やはり来日1年目というのは、グラウンド外での気苦労も多いもの。いきなり異国の地にやって来て結果を残しつづけるためには、実力はもちろんのこと頑丈なメンタルも必要になってくる。

 逆に言えば1年過ごすことでそれを乗り越えることができれば、一気に本来の力を発揮できるようになる。当然、在籍2年目となれば相手の研究も進むところであるが、“慣れ”から来る成長・上積みの部分に関してはどんな高精度な分析でも計ることが難しい。

 ブキャナン以外の投手では、DeNAのエドウィン・エスコバーや巨人のアルキメデス・カミネロ、ソフトバンクのリバン・モイネロといったところが該当。いずれもリリーフが主戦場となっているが、果たして昨年を超えるような活躍を見せることができるだろうか。

 飛躍のキーワード?「来日2年目」の助っ人に注目だ。


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