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ONコンビのお手本になった男…400勝投手が示した「お金の稼ぎ方」

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豪快なイメージの一方、すさまじいプロ意識の高さでも知られた400勝投手・金田正一 (C)KYODO NEWS IMAGES
【絶賛放送中】 アニメ『グラゼニ』毎週金曜・22時30分より放送中!


グラゼニの裏側


 プロ野球のお金にまつわる豪快伝説には驚くものが多い。

 軽く1000万円を超す高級外車をキャッシュで購入。取り巻きを引き連れて都心のネオン街に繰り出せば、一本100万円はする高級洋酒を次から次へと痛飲。数百万円をこれまたキャッシュでポーンと支払った選手もいたという。若くして巨額の年俸を手に入れたら、浮世離れした豪遊も不可能ではない。

 確かにグラウンドにはゼニが落ちている。だが、それは人一倍の努力をして手に入れるものだ。

 華やかに見える、夢にあふれた世界。しかし、毎年100人近い新入団選手が誕生しても、レギュラーの座を掴めるのは一握り。さらにそこから年俸1億円、2億円といった高級サラリーを稼ぎ出すのはごく限られる。「こんなはずではなかった…」という後悔の念と共に、ユニフォームを脱いでいく選手の方が圧倒的に多いのだ。


 誰もが知っている名選手、大選手たちの足跡を辿ってみてもそれは同じ。どんなスター選手であれ、グラウンドの外で血のにじむ努力をしているのがわかる。

 かつて、V9時代の名遊撃手として鳴らした黒江透修は、遠征先の宿舎で真夜中に“ある物音”で目覚めたという。そこには、パンツ一枚でバットを振る長嶋茂雄の姿があった。

 “世界のホームラン王”こと王貞治もまた、毎試合終了後に“一本足打法”の生みの親である荒川博の自宅に通い、日本刀を振り下ろして完成の域に達している。


ONとV9の礎


 そんな日本球界における伝説のコンビである“ON”のお手本となったのが、400勝投手・金田正一だ。

 現在の日本球界では、15勝を3年も続ければエースの称号と1億円の年俸は手にすることが出来る。金田の生涯白星は、20勝を20年続けてやっと到達する金字塔。もし仮に、今の球界に金田が存在したのなら、年俸は10億ではきかない。いや、日本の球団ではこれだけの高額を支払えず、メジャーの門を叩く以外に道はなかっただろう。

 この金田、グラウンド内での活躍はもちろんのこと、超一流になるための自己投資を惜しまなかったことでも特筆される。その代名詞となったのが「カネやん鍋」である。キャンプや遠征先に自前の鍋を持ち込む。そこへ高級肉から新鮮な野菜まで調達して、自分だけの栄養源とする。相撲部屋のちゃんこ同様、鍋料理は体に優しく、栄養価もバランスがいい。

 加えて、自前のトレーナーを雇ったのも金田が第一号である。昭和の20~30年代と言えば、今のようにスポーツ医学が発達した時代ではない。水泳は肩を冷やすからと禁止されていた時代で、アイシングなどは御法度と思われていた。

 今でこそ各球団には5~6人ほどのトレーナーが採用され、医学療法士までが各選手の体のケアに心を配っている。それを数十年前に自腹を切って実践していたのが金田である。

 プロ野球選手は、何よりも体が資本。お金を稼ぐためにお金を使う、というのが金田の信条だった。


先見の明も…


 天下のONも、国鉄(現ヤクルト)から巨人に移籍してきた金田のプロ意識の高さに目を見張り、大いに参考として生かした。それが後のV9巨人の強さの礎となったのは言うまでもなく、金田の獲得を画策した当時の指揮官・川上哲治の狙いもそこにあった。

 もっとも、“健康オタク”ともいうべき金田だが、現役引退後にロッテの監督に就任すると、ある失敗もしでかすことになる。

 一時はロッテを日本一に導き、パ・リーグの人気球団にまで育て上げたが、監督の晩年には自前の会社の営業が忙しくなった。その目玉商品が「健康棒」。野球のバットをスリムにしたような棒で、体の柔軟性や強化に役立つ。

 それを売り出したのはいいのだが、監督が練習時間にも球場に表れないといった事態となった。チーム成績の下降と退任。やはりゼニはグラウンドに落ちているのだ。


アニメ『グラゼニ』




放送日時:毎週金曜・22時30分 ☆再放送多数
原作:森高夕次/漫画・アダチケイジ「グラゼニ」(講談社『モーニング』連載)
監督:渡辺 歩(「ドラえもん」「宇宙兄弟」監督)
シリーズ構成・脚本:高屋敷英夫(「めぞん一刻」「逆境無頼カイジ」シリーズ構成)
キャラクターデザイン:大貫健一(「MAJOR」「ガンダムビルドファイターズ」キャラクターデザイン)
音楽:多田彰文(「ポケットモンスター劇場版」「魔法使いプリキュア」ED主題歌)
音響監督:辻谷耕史(「昭和元禄落語心中」「シムーン」)
音響制作:Ai Addiction(「地獄少女 宵伽」「ノラガミ」)
アニメーション制作:スタジオディーン(「昭和元禄落語心中」「GIANT KILLING」「さんかれあ」)
チャンネル:BSスカパー!(BS241/プレミアムサービス579)・スカパー!オンデマンド

※視聴方法
スカパー!のチャンネルまたはパック・セット等のご契約者は無料でご視聴いただけます。
・公式サイト:https://www.bs-sptv.com/gurazeni/
・公式Twitter:@sptv_gurazeni
製作:スカパー!・講談社


▼ 原作「グラゼニ」とは…
週刊『モーニング』(講談社)にて2010年12月より連載中の漫画「グラゼニ」。
成果主義であるプロ野球を“夢を売る徹底した格差社会”として、
「カネ」をテーマにプロ野球のシビアな世界と生活を懸けたプロ野球選手の日常を描く作品です。

リアルな描写で野球界でのファンも多く、第37回講談社漫画賞を受賞。
その他、「このマンガがすごい!2012」ではオトコ編・第2位に、
「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」では8位にランクインするなど注目を集めました。



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