大谷が第4号本塁打!
現地4月27日に行われたエンゼルスとヤンキースの一戦。大谷翔平(エンゼルス)は、ヤンキース先発のルイス・セベリーノから今シーズン第4号となる先制本塁打を放った。しかし、第2打席で一塁を駆け抜けた際に左足首を捻挫。軽度の捻挫という情報だが、次の打席で代打を送られ、翌日の試合も大事をとって欠場した。
エンゼルスはこの日の試合が26試合目となっており、このペースで本塁打を放つとシーズン162試合で24.9本の本塁打を放つことになる。これは日本人メジャーリーガーによる移籍1年目の本塁打数では史上最多だ。もちろん、このペースが続く保証はないし、二刀流としてプレーしていることもあり、どれだけの試合に出場できるかはわからない。しかし、現時点では記録更新ペースで本塁打を量産している。その事実に間違いはない。
2001年にイチロー(マリナーズ)、新庄剛史(メッツ)が日本人野手としてMLBへの移籍を果たしてから今年で18年目。そのなかで移籍1年目に、もっとも多くの本塁打を放ったのは意外にも!?城島健司(マリナーズ)だ。
2005年オフにソフトバンクからFAでマリナーズへと移籍。日本人捕手として初めてのメジャーリーガーとなった。デビュー戦となった2006年の開幕戦で第2打席に初本塁打をマークすると、次戦でも一発を放ち、2戦連発という最高のスタートを切った。城島は1年目から144試合に出場し、打率.291、18本塁打、76打点という結果を残している。
それ以降は投手とのコミュニケーションがうまく取れなかったことなどもあり、大きな活躍をすることはできなかったが、移籍1年目に残した成績は素晴らしかった。
移籍1年目の2桁本塁打は6人
2003年にスラッガーとして松井秀喜が巨人からヤンキースへと移籍した。本拠地初戦でグランドスラムを放ったが、年間を通じては16本塁打に終わり、本塁打の本数はやや物足りない数字だった。
その他には、井口資仁(ホワイトソックス/2005年)が15本、新庄剛史(メッツ/2001年)、福留孝介(カブス/2008年)、青木宣親(ブルワーズ/2012年)がそれぞれ10本塁打と2桁本塁打を記録している。
ここまでに6人が達成している移籍1年目の2桁本塁打。大谷は投手としての役割も果たしながら達成しようとしている。また、FAではなくポスティングでメジャー移籍を果たしたこともあり、大谷は今シーズンで24歳とまだ若い。今シーズンだけでなく、その先のシーズンに向けても期待が高まる。これから、どのような成長曲線を描くのか、今後の活躍が今から楽しみだ。
【日本人野手によるメジャー1年目本塁打数】
18本:城島健司(マリナーズ/2006年)
16本:松井秀喜(ヤンキース/2003年)
15本:井口資仁(ホワイトソックス/2005年)
10本:新庄剛志(メッツ/2001年)
10本:福留孝介(カブス/2008年)
10本:青木宣親(ブルワーズ/2012年)
8本:イチロー(マリナーズ/2001年)
7本:松井稼頭央(メッツ/2004年)
7本:岩村明憲(デビルレイズ/2007年)
※所属は当時