今季中の試合出場はなし
シアトル・マリナーズは現地時間3日(日本時間4日)、イチローがベンチ入りメンバーを外れ、会長付特別補佐に就任することを発表。今季中は試合に出ることができないが、チームに帯同しながら同僚や首脳陣らのサポートを行う。
チームのジェリー・ディポトGMは、今回の“異例の決断”に関して「イチローの存在によってチームが勝つ可能性は高まる。彼の存在価値を余すところなく確保したかった」と説明。上述の通り、今季の出場の可能性はなくなったが、来季以降はチーム状況によって復帰の可能性もある。
イチロー会見・抜粋
僕にとってはギフトを贈られているようなもので。
毎日本当にハッピーでした。
今日もそうです。
これが最後ではないということをお伝えする日になった。
とにかくハッピーで、
毎日セーフコフィールドに来る家から球場までの道のり、
帰り道、ユニフォームを着ていられる時間…。
その毎日を噛み締めてきました。
それが終わってしまうのかなということも考えましたし、
でも、そんな提案をいただいて、大好きなチームメイトたちと…
これが大好きでない人たちであったら、この決断はできなかった。
後押しという意味では、
「チームメイトの存在」と言えるのではないかなと思います。
ゲームには出られないので、
これで来年の春に僕が240パウンド(約108キロ)になっていたら、
もう終わりですよ。それは。
ただ、その可能性は低いと思うので
そうでなければ終わりではないと思います。
▼ ゲームに出られない寂しさ
これからでしょうね。もちろんあると思います。
選手でいる間はもちろんそうですけど、
僕の近くにいる人はこれが分かると思いますけど、
僕は野球の研究者でいたいというか。
自分が今44歳で、アスリートとしてこの先どうなっていくのか、
というのを見てみたい。
プレーしていなかったとしても、
毎日鍛錬を重ねることでどうなれるのか、
というのを見てみたいという興味が大きい。
それは変わらないと思う。
チームと一緒に練習することもできるわけですから、
それを続けられること、
仮にこれで終わりだったとしても続けていると思うんですよね。
なので喪失感みたいなものは実はない。
▼ GMのダライ・ラマ発言
ダライ・ラマって言ったの?
じゃあ僕用の袈裟でも用意しますか。
▼ 来年以降に関して
それがあることで、遠いですけど、
明確に目標を持っていられるというのがある。
なくても僕は何かに向かっていくと思いますけど。
チームがそういうスタンスでいてくれるというのは…
こんな形をとってくれたのは本当に信じられないことですよ。
これがシーズンの後半であればね、
それなりの時間を過ごしたということでもあるし、
時間をかけて見られるものがあると思うので。
ただ、短かったですからね。時間が。
それでこの判断をしてくれたことに、
応えたいという思いが生まれるのも当然じゃないですかね。