◆ 西武・武隈から、打った瞬間笑顔!

 ソフトバンクの内川聖一内野手が9日、西武戦(メットライフ)の8回に、プロ野球史上51人目となる2000安打を達成した。

 内川はこの日も「4番・一塁」で先発出場。西武の先発右腕・十亀の前に、二ゴロ、中飛、遊ゴロと3打席連続凡退に倒れたが、3-0の8回、一死一塁の場面で西武の2番手左腕・武隈と相対し、3球目のチェンジアップを中前へ弾き返した。

 内川は打った瞬間、自軍の一塁ベンチを見ながら笑顔で一塁へ。5日のオリックス戦(ヤフオクドーム)の第2打席で王手をかけてから、14打席ノーヒット(1四球含む)。苦しみながら放った一打について、「やっと、やっと打てた、しんどかったな…というのが今の素直な思いです。まずは、いつも支えてくれる家族・チームのみんな・ファンの皆さんに『本当にお待たせしました、ありがとう』と言いたいですね。

 試合中なのにお祝い頂いた、王会長と松井稼頭央さんにも感謝です。驚きました。この記録も元々は通過点とすら思っていなかったんですが、これまで達成された方々の名前や、周囲の盛り上がりを見るにつれ、やっぱりすごい記録なんだなと意識するようになりました。達成までの産みの苦しみも充分味わいました…色々ありましたね。すんなりあと一本が打てないあたり、2000本打ってきたとはいえ、僕もまだまだだということです。早くチームのために2001本目を打ちたいです」とコメントした。

 内川は大分工高から、2000年秋のドラフト1位で横浜(現DeNA)入り。08年に右打者史上最高打率となる.378で首位打者を獲得するなど、横浜時代の10シーズンで計945安打を放った。FAでソフトバンクに移籍した11年に、打率.338で史上2人目となるセ・パ両リーグでの首位打者を獲得。その後も不動のクリーンナップとして打線を支え、プロ18年目にして節目の大記録に到達した。

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