楽天の梨田昌孝監督

◆ やっぱり出だしが肝心?

 シーズン開幕からあっという間に1カ月が経ち、各チームが30試合前後を消化したプロ野球。調子の善し悪しもハッキリ分かれてきた中、今回は「4月を最下位で終えたチーム」に注目したい。

 ペナントのカギを握る要素のひとつがスタートダッシュ。やはり出だしは肝心で、4月を首位で終えたチームはそのまま上位争いに加わる可能性も高くなる。しかし、とは言ってもシーズンは10月まで続く長丁場。最初の25試合前後ですべてが決まるわけではなく、そこでつまずいたとしても挽回の余地はあるのではないか。

 そこで今回は、過去10シーズンの「4月最下位」チームに注目。その最終成績を調べてみた。

◆ 楽天は4月最下位から逆転で日本一

 まずはパ・リーグの直近10年から。

▼ 2008年
・4月最下位:オリックス(12勝21敗)
⇒ 最終結果:2位

▼ 2009年
・4月最下位:ロッテ(9勝13敗)
⇒ 最終結果:5位

▼ 2010年
・4月最下位:日ハム(10勝22敗1分)
⇒ 最終結果:4位

▼ 2011年
・4月最下位:西武(4勝10敗)
⇒ 最終結果:3位

▼ 2012年
・4月最下位:西武(8勝13敗)
⇒ 最終結果:2位

▼ 2013年
・4月最下位:楽天、オリックス(ともに11勝14敗)
⇒ 最終結果(楽天):1位(日本一)
⇒ 最終結果(オリックス):4位

▼ 2014年
・4月最下位:西武(9勝19敗)
⇒ 最終結果:5位

▼ 2015年
・4月最下位:オリックス(10勝17敗1分)
⇒ 最終結果:5位

▼ 2016年
・4月最下位:オリックス(10勝16敗)
⇒ 最終結果:最下位

▼ 2017年
・4月最下位:日ハム(6勝19敗)
⇒ 最終結果:5位

 パ・リーグでは、2013年に楽天が4月最下位からのリーグ優勝を達成。当時はオリックスと同率での最下位ではあったが、どん底から這い上がっての初優勝・初日本一だった。

 そのほか、2008年のオリックスや2011年・2012年の西武と、4月の不振を巻き返してAクラスに進出した例が計4回。希望が見られる一方で、直近4シーズンは巻き返す姿勢が見られずにそのまま下位に沈んでいる。

◆ 逆転の例が少ないセ・リーグ

 つづいて、セ・リーグの過去10年を見てみよう。

▼ 2008年
・4月最下位:横浜(7勝18敗1分)
⇒ 最終結果:最下位

▼ 2009年
・4月最下位:横浜(8勝14敗)
⇒ 最終結果:最下位

▼ 2010年
・4月最下位:ヤクルト(11勝17敗1分)
⇒ 最終結果:4位

▼ 2011年
・4月最下位:横浜(5勝10敗1分)
⇒ 最終結果:最下位

▼ 2012年
・4月最下位:DeNA(6勝16敗1分)
⇒ 最終結果:最下位

▼ 2013年
・4月最下位:中日(12勝17敗)
⇒ 最終結果:4位

▼ 2014年
・4月最下位:DeNA(7勝18敗)
⇒ 最終結果:5位

▼ 2015年
・4月最下位:広島(9勝16敗)
⇒ 最終結果:4位

▼ 2016年
・4月最下位:DeNA(9勝18敗2分)
⇒ 最終結果:3位

▼ 2017年
・4月最下位:中日(9勝14敗3分)
⇒ 最終結果:5位

 パ・リーグとは対照的に、4月最下位チームの上位進出例がほとんどないセ・リーグ。Aクラス入りできたのは2016年のDeNAがここ10年では唯一となっており、かなり高い確率で最終成績でもBクラスに沈んでいる。

 2018年はセ・リーグはヤクルト、パ・リーグは楽天が4月を最下位で終えた。ヤクルトは青木宣親の電撃復帰などもあって、月間のチーム打率はリーグ3位の.245、得点も3位の107点を挙げていたものの、チーム防御率4.40はリーグ5位と低迷。失点119は中日と並ぶ最下位と、今年も投手陣が課題となっている。

 一方の楽天は下馬評こそ低くなかったものの、開幕から投打ともに予想以上の不振。チーム打率.216は抜けたリーグワーストで、78得点もリーグ最少。それでいて失点数もリーグワーストの119と、建て直しが急務だ。

 果たして、ヤクルトと楽天は息を吹き返すことができるのか。両チームの今後に注目だ。

文=中田ボンベ

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

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