メジャーを代表するスーパースター
メジャーリーグ機構は現地時間15日(日本時間16日)、マリナーズ所属のロビンソン・カノに薬物規定違反が発覚したとして、80試合の出場停止処分を科したことを発表した。
言わずと知れたメジャーを代表するスーパースター。現在メジャー14年目・35歳にして積み上げた安打は2417本を数え、通算本塁打も305本。通算二塁打は522本で、史上最長となるデビュー年から13年連続30二塁打という記録も更新中だ。
今季もここまで39試合の出場で打率.287、4本塁打、23打点をマークしていたが、先日の試合で死球を受けた際に右手首を骨折。戦列を離れ、復帰を目指していた矢先に飛び込んできたのが今回の一報だった。
複数の現地報道などによると、今回は「フロセミド」と呼ばれる禁止薬物の陽性反応が出たとのこと。これは筋肉の増強や運動能力を向上させるものではなく、利尿作用を高める効果を持つものであるが、運動能力向上薬の隠ぺいや急激な減量をするときにしばしば用いられるため、世界アンチ・ドーピング機関の禁止薬物に規定されている。
本人は取材に対して「母国・ドミニカ共和国の医師から処方されたもの」と語り、「禁止薬物を与えられていたことに気がついていなかった」と説明。それでも、「もっと注意しておくべきだったと後悔している」と過ちを受け入れ、今回の処分を受けることを表明している。