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下降気味の辻西武を待ち受ける“イバラの道”

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浮かない表情も増えてきた西武・辻発彦監督(C)KYODO NEWS IMAGES

辻西武の正念場


 開幕から快進撃を見せていた西武が壁にぶつかっている。

 3・4月を19勝5敗の勝率.792という凄まじい勢いで勝ち進み、リーグ首位を突っ走っていた辻西武。5月に入ると連敗スタートも4連勝で盛り返し、再び勢いに乗っていくかと思われたが、大宮・メットライフのホーム2連戦でソフトバンクに2試合連続シャットアウトを食らうと様相が一変した。

 あれよあれよと言う間に4連敗を喫し、13日のロッテ戦は新加入・榎田大樹の快投でなんとか連敗を止めたものの、週が明けて東京ドームで行われた日本ハム戦に連敗。それも2週続けての2試合連続完封負けと、頼みの打線がまるで機能せずに敗れている。


“山賊打線”の勢いに陰り…


 今年の西武と言えば、一部では“山賊打線”とも呼ばれている超強力打線が快進撃の中心にあった。

 3・4月のチーム打率は驚異の.293。2位のロッテが.256であったことを考えれば、どれだけ飛び抜けていたかがお分かりいただけるだろう。得点も2位のロッテ(104)よりも50点以上多い159点。ひと月でこれだけの差がつくのはハッキリ言って異常だ。

 ところが、5月8日のソフトバンク戦で今季初の完封負け(これ自体も異常)を喫すると、ネット上では“下品”とまで評されたその暴力的な得点力が削がれていく。

 以下は開幕から5月7日までのチーム打撃成績と、5月8日以降のそれを比較したもの。

【西武・2018チーム打撃成績】
▼ 開幕から5月7日まで
☆チーム打率.295(1023-302)
・試 合:30
・二塁打:52
・三塁打:13
・本塁打:35
・得 点:201
・打 点:190
・盗 塁:37
・犠 打:12
・犠 飛:10
・四死球:139
・三 振:212
・併殺打:20
・長打率.474
・出塁率.376
・得点圏打率.365

▼ 5月8日以降
☆チーム打率.213(221-47)
・試 合:7
・二塁打:7
・三塁打:0
・本塁打:2
・得 点:11
・打 点:11
・盗 塁:8
・犠 打:2
・犠 飛:1
・四死球:22
・三 振:51
・併殺打:5
・長打率.271
・出塁率.283
・得点圏打率.194


 ご覧のように、3割近かった驚異のチーム打率が.213まで低迷。本塁打がリーグ5番目の2本と激減し、得点もワースト独走の11に留まっている。

 また、こちらも驚異的な.365という数字を残していたチーム得点圏打率も急降下。極端に言えばチャンスで10回に3回以上の確率で出ていた一本が、10回に2本も出なくなってしまったというのだから、得点力の低下も致し方ない。


待ち受ける毎年恒例の“イバラ道”


 こんな苦しい状況に追い打ちをかけるように、チームは現在“長期ロード”の真っ只中にある。

 というのも、本拠地・メットライフドームではこの時期『国際バラとガーデニングショウ』が開催される。「世界のバラと美しいガーデニングを紹介する国内最大規模の祭典」(公式HPから抜粋)のため、催事開催期間とその前後は本拠地を空けなければならないのだ。

 そのため、チームはこのあと神戸に移動してオリックスと2連戦を戦った後、福岡に移動してソフトバンクと3連戦。次に本拠地に戻るのは、25日(金)の日本ハム戦からとなる。

 なお、3カード連続でロードゲームを戦うのは今季初のこと。しかも、最後の3連戦が宿敵・ソフトバンクとの3連戦。苦境のチームにはかなり厳しい日程、まさに“イバラの道”だ。

 ちなみに、ここまでのホーム・ビジター別の成績を見ると、ホームで13勝5敗に対してビジターは11勝8敗。勝ち越しているとは言え、やはり勝率は落ちるだけに、いかにこのロード期間をガマンして乗り切ることができるか。交流戦前のリーグ戦を良い位置で終えるためにも、大きなカギを握りそうだ。

 就任2年目の辻発彦監督は、この苦境をいかにして乗り越えるのか。10年ぶりの栄冠へ、早くもその手腕が問われる。



 
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