2018.05.29 18:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 9 | 終了 | 2 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
横浜 |
○ DeNA 9 - 2 楽天 ●
<1回戦・横浜>
29日に開幕したプロ野球のセ・パ交流戦。DeNAはホームで楽天を下し、セ・リーグ唯一の白星を挙げた。
DeNAは来日2年目の助っ人ジョー・ウィーランドが先発。昨季は2ケタ・10勝を挙げているものの、交流戦の期間はケガのため登板がなく、今年が“初めての交流戦”になる。
今季も開幕直前に右ひじの故障が発覚して出遅れ。戦列に戻ってきたのは4月下旬のこと。復帰3戦目となる5月20日の試合で今季初勝利を挙げ、調子が上向いてきたところで交流戦の開幕投手に指名された。
初回は三者凡退に斬る好スタートを斬るも、以降は四球や不運な安打、味方のミスなどもあってピンチの連続。なんとか踏ん張っていたものの、先制直後の4回に相手先発・古川侑利にプロ初安打となる適時打を浴びてしまい、同点に追いつかれる。
しかし、その裏に2点の勝ち越し点をもらうと、5回以降はガラリ一変。150キロに迫るストレートで押しまくり、6回の先頭から7回の先頭まで4者連続三振をマーク。8回は続投したもののペゲーロと今江敏晃に安打を許し、二死ながら一・三塁としたところで降板。後を受けたエドウィン・エスコバーが適時打を許し、3-2と1点差まで迫られるも、最後は三上朋也がなんとかリードを守って8回を終えた。
すると打線が8回に一挙6得点。9-2とリードを大きく広げると、セーブがつかない場面となるも、9回は山崎康晃がキッチリと締めて快勝。7回2/3を投げて8安打、3四球も2失点でまとめたウィーランドに今季2勝目がついた。
そしてこの日、ウィーランドと共にお立ち台に上がったのが捕手の高城俊人。この日は好リードに加え、第1打席で二塁打を放って先制のホームを踏むと、勝ち越し直後の第3打席に追加点となる犠飛をマーク。第4打席も内野安打となり、この日は2打数2安打2打点の活躍。「たまたまです」と謙遜したが、昨年は日本シリーズでも本塁打を放っているだけに、“パ・リーグキラー”としての活躍にも期待がふくらむ。
交流戦初戦を快勝、それもセ・リーグで“一人勝ち”というこの上ないスタートになったが、その中で心配事といえば途中交代となった主砲ホセ・ロペスについて。試合後、アレックス・ラミレス監督は「詳細は分からないが、右のハムストリングスの異常」と説明。今後は状態を見て、ということになりそうだが、セ・リーグ二冠王の状態は気がかりなところ。
ともあれ、試合はすぐにやってくる。30日の予告先発は今永昇太。今季は故障で出遅れ、復帰後も本来の姿とは程遠く、2試合の登板で2敗を喫して二軍落ち。再調整を経て、復活を期すマウンドになる。チームを連勝に導き、さらに勢いづけることができるのか。注目だ。
取材・文=萩原孝弘
<1回戦・横浜>
29日に開幕したプロ野球のセ・パ交流戦。DeNAはホームで楽天を下し、セ・リーグ唯一の白星を挙げた。
DeNAは来日2年目の助っ人ジョー・ウィーランドが先発。昨季は2ケタ・10勝を挙げているものの、交流戦の期間はケガのため登板がなく、今年が“初めての交流戦”になる。
今季も開幕直前に右ひじの故障が発覚して出遅れ。戦列に戻ってきたのは4月下旬のこと。復帰3戦目となる5月20日の試合で今季初勝利を挙げ、調子が上向いてきたところで交流戦の開幕投手に指名された。
初回は三者凡退に斬る好スタートを斬るも、以降は四球や不運な安打、味方のミスなどもあってピンチの連続。なんとか踏ん張っていたものの、先制直後の4回に相手先発・古川侑利にプロ初安打となる適時打を浴びてしまい、同点に追いつかれる。
しかし、その裏に2点の勝ち越し点をもらうと、5回以降はガラリ一変。150キロに迫るストレートで押しまくり、6回の先頭から7回の先頭まで4者連続三振をマーク。8回は続投したもののペゲーロと今江敏晃に安打を許し、二死ながら一・三塁としたところで降板。後を受けたエドウィン・エスコバーが適時打を許し、3-2と1点差まで迫られるも、最後は三上朋也がなんとかリードを守って8回を終えた。
すると打線が8回に一挙6得点。9-2とリードを大きく広げると、セーブがつかない場面となるも、9回は山崎康晃がキッチリと締めて快勝。7回2/3を投げて8安打、3四球も2失点でまとめたウィーランドに今季2勝目がついた。
そしてこの日、ウィーランドと共にお立ち台に上がったのが捕手の高城俊人。この日は好リードに加え、第1打席で二塁打を放って先制のホームを踏むと、勝ち越し直後の第3打席に追加点となる犠飛をマーク。第4打席も内野安打となり、この日は2打数2安打2打点の活躍。「たまたまです」と謙遜したが、昨年は日本シリーズでも本塁打を放っているだけに、“パ・リーグキラー”としての活躍にも期待がふくらむ。
交流戦初戦を快勝、それもセ・リーグで“一人勝ち”というこの上ないスタートになったが、その中で心配事といえば途中交代となった主砲ホセ・ロペスについて。試合後、アレックス・ラミレス監督は「詳細は分からないが、右のハムストリングスの異常」と説明。今後は状態を見て、ということになりそうだが、セ・リーグ二冠王の状態は気がかりなところ。
ともあれ、試合はすぐにやってくる。30日の予告先発は今永昇太。今季は故障で出遅れ、復帰後も本来の姿とは程遠く、2試合の登板で2敗を喫して二軍落ち。再調整を経て、復活を期すマウンドになる。チームを連勝に導き、さらに勢いづけることができるのか。注目だ。
取材・文=萩原孝弘