2018.05.31 18:00 | ||||
横浜DeNAベイスターズ | 4 | 終了 | 3 | 東北楽天ゴールデンイーグルス |
横浜 |
○ DeNA 4 - 3 楽天 ●
<3回戦・横浜スタジアム>
DeNAがルーキーの好投と主砲の一発、そして伏兵の決勝打で連勝を飾った。
DeNAの先発は、ここまでリーグ2位の防御率1.84を誇るドラ1ルーキーの東克樹。先頭の茂木に投じた初球をライト線に運ばれると、送りバントを決められいきなり一死3塁のピンチを迎えた。しかし3番・田中、4番・今江といった後続を冷静に打ち取り、課題の立ち上がりを無失点で切り抜ける。
その後、4回二死まで危なげない投球を見せていたが、ペゲーロに特大のホームランを場外まで運ばれ、楽天に先制を許してしまう。
さらに2度のピッチャー強襲打をくらいながら、鬼気迫る投球で6回を終えて1失点。楽天の先発・岸孝之に一歩も引けをとらない好投を続けていたが、7回にペゲーロの内野安打と意表を突いた盗塁で得点圏に進まれると、岡島に適時打を打たれてしまった。
東は8回のマウンドも託されたが、“伏兵”田中に痛恨の一発を許して3点を献上。7回1/3、8被安打、7奪三振、3失点とう内容だった。
一方の打線は、パ・リーグトップの防御率を誇る楽天・岸の前に沈黙。それでも1点ビハインドで迎えた6回裏に神里が出塁すると、ロペスの欠場で3番に入った宮崎のホームランで逆転に成功した。
ところが7回と8回に1点ずつを返されて再逆転を許し、9回も二死となり万事休すかと思われた。すると完投目前の岸から、4番の筒香が起死回生の同点弾をライトスタンドへ叩き込み、延長戦に引きずり込んだ。
そして迎えた10回の攻防。先攻の楽天が作り出した二死満塁のピンチを“守護神”山崎康晃が凌ぐと、10回裏に楽天も“守護神”松井祐を投入。簡単に二死としたが、桑原が二塁打で出塁すると、一軍に昇格し、守備から出場していた山下幸輝がライトの頭上を越すサヨナラ打を放ち、DeNAが交流戦で連勝を飾った。
サヨナラヒットを放った山下は、ファーストベースを駆け抜けるときから号泣。ヒーローインタビューを待つ間も、戸柱の胸を借りまた号泣していた。さらに「何も考えられなかった」と号泣し、昨年の守備のまずさでチームに迷惑をかけたことを振り返り、「去年辛かったので」と再び涙を流した。
大の虫好きとして知られ、大学時に寮でゴキブリを飼育していた逸話も持っている。それ故に「ムシキング」という異名も持っている山下が、今宵は「泣き虫キング」となった。これにはラミレス監督も、「涙に値する」と語り、この日のヒーローを称えた。
あすからは王者ソフトバンクとの3連戦。この勢いのまま敵地へと乗り込み、去年の“借り”を返したいところだ。
取材・文 = 萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)
<3回戦・横浜スタジアム>
DeNAがルーキーの好投と主砲の一発、そして伏兵の決勝打で連勝を飾った。
ルーキー東が交流戦でも好投
その後、4回二死まで危なげない投球を見せていたが、ペゲーロに特大のホームランを場外まで運ばれ、楽天に先制を許してしまう。
さらに2度のピッチャー強襲打をくらいながら、鬼気迫る投球で6回を終えて1失点。楽天の先発・岸孝之に一歩も引けをとらない好投を続けていたが、7回にペゲーロの内野安打と意表を突いた盗塁で得点圏に進まれると、岡島に適時打を打たれてしまった。
東は8回のマウンドも託されたが、“伏兵”田中に痛恨の一発を許して3点を献上。7回1/3、8被安打、7奪三振、3失点とう内容だった。
起死回生の筒香弾
一方の打線は、パ・リーグトップの防御率を誇る楽天・岸の前に沈黙。それでも1点ビハインドで迎えた6回裏に神里が出塁すると、ロペスの欠場で3番に入った宮崎のホームランで逆転に成功した。
ところが7回と8回に1点ずつを返されて再逆転を許し、9回も二死となり万事休すかと思われた。すると完投目前の岸から、4番の筒香が起死回生の同点弾をライトスタンドへ叩き込み、延長戦に引きずり込んだ。
そして迎えた10回の攻防。先攻の楽天が作り出した二死満塁のピンチを“守護神”山崎康晃が凌ぐと、10回裏に楽天も“守護神”松井祐を投入。簡単に二死としたが、桑原が二塁打で出塁すると、一軍に昇格し、守備から出場していた山下幸輝がライトの頭上を越すサヨナラ打を放ち、DeNAが交流戦で連勝を飾った。
泣き虫キング意地のサヨナラ打
サヨナラヒットを放った山下は、ファーストベースを駆け抜けるときから号泣。ヒーローインタビューを待つ間も、戸柱の胸を借りまた号泣していた。さらに「何も考えられなかった」と号泣し、昨年の守備のまずさでチームに迷惑をかけたことを振り返り、「去年辛かったので」と再び涙を流した。
大の虫好きとして知られ、大学時に寮でゴキブリを飼育していた逸話も持っている。それ故に「ムシキング」という異名も持っている山下が、今宵は「泣き虫キング」となった。これにはラミレス監督も、「涙に値する」と語り、この日のヒーローを称えた。
あすからは王者ソフトバンクとの3連戦。この勢いのまま敵地へと乗り込み、去年の“借り”を返したいところだ。
取材・文 = 萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)