ニュース 2018.06.06. 11:45

重圧を乗り越え、不動の4番へ…巨人軍第89代4番・岡本和真の第一歩

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巨人・岡本和真(C)KYODO NEWS IMAGES

岡本が第89代4番に


 巨人の若き大砲が、新たな一歩を踏み出した。

 6月2日(土)、京セラドーム大阪で行われたオリックスとの一戦。この日、巨人の4番に入ったのがプロ4年目の岡本和真だった。

 かつて川上哲治や長嶋茂雄、王貞治といった球史にその名を残す大スターたちが務めてきた4番の座。メディアなどでは大相撲の横綱のように『第○代』と数えられ、大々的に取り上げられる。ちなみに、岡本は『第89代4番打者』だそうだ。

 重圧のかかるポジションを任された21歳だったが、男は押しつぶされることなく役目を全うする。“4番デビュー”となった第1打席で、オリックスの好投手・山岡泰輔からレフトスタンドに叩き込む先制弾。挨拶代わりの一撃をお見舞いすると、1-2と逆転されて迎えた8回の第4打席では詰まりながらもライト前へと運ぶ適時打で、試合を振り出しに戻した。

 若き4番の奮闘も虚しく、チームは延長戦の末に敗れたものの、岡本は一人で全打点を叩き出す活躍。“巨人の4番”の名に恥じぬはたらきで、存在感を発揮した。


今季の4番事情


 今季の巨人は「4番・ゲレーロ」でシーズンをスタート。新たに加入した昨季のリーグ本塁打王に大きな期待がかかったが、まさかの本塁打ゼロと苦戦。4番以外では9本の本塁打を記録しているところを見ると、やはり特殊なプレッシャーがあるのかもしれない。

 ゲレーロの後に4番の座に就いたのが、加入2年目の助っ人・マギー。昨季も19試合で4番を務め、今年も最多の30試合で4番スタメンを果たしている。しかし、そのマギーも5月は打率.258と低迷。打線全体の元気がなくなってきたところで、高橋由伸監督は若き大砲を4番に抜擢する。

 岡本は6月2日から4番での出場を続け、ここまで3試合で打率.400、1本塁打、3打点という成績。4番に入ったからと言ってガクっと成績を落とすこともなく、ここまでチーム2位の打率.332、チームトップの10本塁打・37打点と好調をキープしている。4番に入ってからチームは3連敗という点だけが気がかりであるが、本人は奮闘を見せているだけに、今後はチームを勝利に導く一打に期待したい。


【2018年・巨人の4番】

▼ 30試合 ケーシー・マギー
[4番成績] 率.271(107-29) 本4 点17 四死球13 三振19

▼ 13試合 アレックス・ゲレーロ
[4番成績] 率.261(46-12) 本0 点1 四死球11 三振6

▼ 7試合 阿部慎之助
[4番成績] 率.154(26-4) 本2 点4 四死球2 三振7

▼ 3試合 岡本和真
[4番成績] 率.400(15-6) 本1 点3 四死球0 三振3


偉大な先輩たちに挑む


 若き日本人選手の4番打者というのは、チームにとっても待望の存在だった。直近10人の4番打者を見てみると、以下の通り。

【巨人の歴代4番・直近10人】
80. フレデリク・セペダ(18試合)
81. 大田泰示(12試合)
82. 坂本勇人(48試合)
83. 中井大介(1試合)
84. 亀井善行(17試合)
85. ギャレット・ジョーンズ(41試合)
86. ルイス・クルーズ(9試合)
87. ケーシー・マギー(49試合)
88. アレックス・ゲレーロ(13試合)
89. 岡本和真(3試合)
※6月5日終了時点

 ご覧のように、近年は4番に入っても定着する選手が出てきていない。外国人選手も複数年継続して活躍するのは難しく、抜擢された若き日本人選手も期待に応えることができなかった。


【巨人の歴代4番・出場数トップ5】
1位 1658試合 川上哲治
2位 1460試合 長嶋茂雄
3位 1231試合 王 貞治
4位 1066試合 原 辰徳
5位 511 試合 アレックス・ラミレス

 ちなみに、過去に1000試合以上4番として出場したのは4名。469試合連続で4番を張ったラミレス(現DeNA監督)ですら約半分の511試合で、近年もっとも“巨人の4番”というイメージが強い阿部慎之助も、このランキングではラミレスに次ぐ494試合だった。

 その点、21歳という若さで巨人の4番に座った岡本には、このランキングに名前を刻む可能性が大いにある。単純にこれから10年間4番を守り続ければ、31歳で1400試合を超える(※試合数の大幅な変更がなければ)。それこそ大きな重圧、そして体のコンディションとの戦いになるが、不可能な話ではないだろう。

 果たして、岡本和真は「巨人の4番」として定着することができるのか。今後の歩みに注目が集まる。


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