リーグ最下位も、2位まで2ゲーム差
中日が重量打線で、交流戦ラスト6試合に臨む。
交流戦は3カード連続負け越しスタートも、先週は3連勝をマークするなど、5勝7敗と盛り返してきた。リーグ戦では再び最下位へ後退したが、2位まで2ゲーム差。交流戦の終わり方次第では、Aクラス浮上の可能性も充分にある。
中日は交流戦打率.273と、打撃陣が好調。5月の月間MVP・アルモンテは交流戦打率.217と苦しんでいるが、平田良介の同.370を筆頭に、高橋周平.324、大島洋平.308、福田永将.293と、主力が軒並み高打率をマークしている。
残る交流戦は、楽天(楽天生命パーク)、西武(メットライフ)との2カード。敵地開催の指名打者制のため、打線をより厚くすることができる。
そこで期待されるのが、新助っ人のモヤだ。外国人枠の影響で、レギュラーシーズンの出場はここまで24試合。その中で打率.345、1本塁打、11打点をマーク。OPS(出塁率+長打率)も.802と優秀な成績を残している。
6月1日からの日本ハム3連戦(札幌ドーム)は、次カードで先発登板したR.マルティネスとの兼ね合いもあり、モヤはファーム調整中だった。その日本ハム3連戦では、アルモンテを指名打者へ配し、藤井淳志を2試合、松井佑介を1試合スタメン外野で起用したが、前者が8打数1安打、後者は3打数無安打と機能しなかった。
中日はアルモンテ(.333)、ビシエド(.303)、平田(.326)のクリーンナップが、シーズン打率3割越えと好調を維持。今回は彼らのうしろに、モヤが加わると予想される。さらにそのうしろには、福田、高橋と、一発のある打者が続く。破壊力のある打線は、相手投手にとって脅威だ。
ビジターでの6連戦だが、中日にとっては現有戦力をフル活用できる1週間でもある。交流戦をよい形で終え、リーグ戦再開をAクラスで迎えたい。