プロ9年目の初受賞
セ・パ両リーグは14日、5月度の「スカパー!サヨナラ賞」を発表。パ・リーグはロッテの清田育宏、セ・リーグはDeNA・山下幸輝がともに初受賞を果たした。
清田は5月24日(木)にZOZOマリンスタジアムで行われた日本ハム戦の12回、6-6の同点で迎えた二死一・三塁のチャンスでレフトへのサヨナラ打を放った。
この試合では、常に劣勢だったロッテ。それでも3-5と2点を追う9回裏、一死一塁から代打のマット・ドミンゲスが起死回生の同点弾。延長戦へと持ち込むと、11回表に一時は勝ち越しを許すも、その裏二死二塁の土壇場でドミンゲスが適時二塁打。助っ人の大活躍で2度の窮地を切り抜ける。すると12回裏、先頭・荻野貴司の安打をキッカケに二死ながら一・三塁のチャンスを作ると、この日5打数無安打の清田が値千金の一撃。劇的なサヨナラ勝利を挙げた。
なお、清田のサヨナラ打は2016年5月7日のオリックス戦、2017年5月26日のオリックス戦に続いて3年連続の3本目。この賞はプロ9年目にしてはじめての受賞となった。
▼ 清田育宏・コメント
サヨナラ賞を受賞させていただき
本当にありがとうございます。
9回にドミンゲス選手が同点の2ランを打ってくれて、
最後にチャンスで僕に打順をまわしてくれた
チームのおかげだと思います。
2アウトだったけど打てたというのは僕の自信にもなりました。
シーズンはまだ長いですけどチーム状態は良いですし、
若い選手も頑張っています。
僕もそこに乗っかっていけるようにチーム一丸になって頑張って、
シーズン最後は笑顔で井口監督を胴上げできるように頑張りたいと思います。
ファンの皆さん、いつも応援していただきありがとうございます。
また、この場に立てるように精いっぱい頑張っていきますので
応援、よろしくお願い致します。
涙のサヨナラ打
セ・リーグからは、DeNAの山下幸輝がプロ4年目の初受賞。5月31日(木)に横浜スタジアムで行われた楽天戦の10回、二死二塁の場面でライトへのサヨナラ打を放った。
この日は宮崎敏郎の逆転弾などでリードを奪ったDeNAだったが、後に逆転を許して2-3のまま9回へ。完投を目指す楽天先発・岸孝之を前に二死に倒れるも、主砲・筒香嘉智が起死回生の同点弾。一振りで試合をふりだしに戻す。
3-3で迎えた10回裏、二死から桑原将志の二塁打でチャンスを作ると、守備から途中出場していた山下がライトオーバーのサヨナラ打。この日一軍に昇格したばかりだった25歳は歓喜の輪の中心で号泣。プロ入り4年目で放った初のサヨナラ打で、チームを勝利に導いた。
▼ 山下幸輝・コメント
今回は、このような賞を頂き本当にありがとうございます!
まさか自分がこのようなすごい賞を頂けるなんて
思ってもいなかったので、すごく嬉しいです。
自分の中では野球人生を懸けた1打席だったので、
しっかりと打てて、さらにはサヨナラ打といった形になったので、
僕の中では「野球をやっていてよかった」と思える
特別な1打席になりました。
またこういった「チームを勝たせる一打」を
打ちたいと思いますので、
引き続き応援よろしくお願いいたします。