交流戦の“賞金”の仕組み
5月29日にスタートしたセ・パ交流戦もいよいよ最終カードに突入。月曜日以降にも雨天中止の振り替え分が残ってはいるものの、いよいよゴールが近づいてきた。
今年は2010年から8年連続で負け越しているセ・リーグ勢が奮闘。6月9日には4年ぶりとなる“セ・リーグ全勝”を成し遂げ、一時は通算勝利数でもタイに。現在はセの40勝に対してパ・リーグは44勝とリードを許しているものの、ひっくり返す可能性は十分に残っている。
ここでも強調したように、現在の交流戦では「リーグ全体の勝利数」がとにかく重要。2015年に現行の18試合制に移ってからホーム&ビジターの総当たりではなくなったため、交流戦においては“優勝”という概念が消失。より『リーグ対抗』の色を濃くすべく、通算勝利数で競い合う方式となった。
そのため、賞金も『勝ち越したリーグ』が優先される。現在の交流戦における賞金の仕組みは以下の通りだ。
【交流戦・賞金の仕組み】
▼ 期間中の通算勝利数で勝ち越しを達成したリーグの中の…
・勝率1位=1000万円
・勝率2位=500万円
・勝率3位=400万円
・勝率4位=300万円
・勝率5位=200万円
・勝率6位=100万円
▼ 全体の最高勝率
・500万円
上述の通り、賞金も『勝ち越したリーグ』の中での勝率順に分配されることになっており、極端に言えば12球団ワーストの成績でも所属リーグが優勢であれば賞金を受け取ることができる。
また、2014年以前は“優勝”としていた全体勝率トップチームには無条件で賞金500万円が与えられる。所属リーグが勝ち越し、なおかつ12球団トップの勝率を残せば最大1500万円の賞金を手にすることができるのだ。
ちなみに、現行のルールとなった2015年以降の3年間はいずれもパ・リーグが勝ち越し、勝率トップもパ・リーグのソフトバンクが受賞。3年連続で満額の1500万円を掴んでいる。
今年はリーグ対抗ではパ・リーグが優勢も、勝率トップはヤクルトが快走。4年連続の最高勝率を目指したソフトバンクはヤクルトから3ゲーム差離れた3位タイとなっている。
果たして、パ・リーグが9年連続の勝ち越しを決めるのか、はたまたセ・リーグが意地を見せるのか。そして交流戦最高勝率のゆくえは…?今年も最後の最後まで目が離せない戦いが続く。
交流戦・歴代勝率1位チーム
▼ 優勝2005年 ロッテ
2006年 ロッテ
2007年 日本ハム
2008年 ソフトバンク
2009年 ソフトバンク
2010年 オリックス
2011年 ソフトバンク
2012年 巨人
2013年 ソフトバンク
2014年 巨人
▼ 勝率第一位
2015年 ソフトバンク(勝ち越し:パ・リーグ)
2016年 ソフトバンク(勝ち越し:パ・リーグ)
2017年 ソフトバンク(勝ち越し:パ・リーグ)
交流戦・残りの日程
▼ 6月15日(金)
日本ハム - ヤクルト(札幌)
楽天 - 阪神(楽天生命)
西武 - 中日(メットライフ)
ロッテ - 巨人(ZOZOマリン)
オリックス - DeNA(京セラD大阪)
ソフトバンク - 広島(ヤフオクドーム)
▼ 6月16日(土)
日本ハム - ヤクルト(札幌)
楽天 - 阪神(楽天生命)
西武 - 中日(メットライフ)
ロッテ - 巨人(ZOZOマリン)
オリックス - DeNA(京セラD大阪)
ソフトバンク - 広島(ヤフオクドーム)
▼ 6月17日(日)
日本ハム - ヤクルト(札幌)
楽天 - 阪神(楽天生命)
西武 - 中日(メットライフ)
ロッテ - 巨人(ZOZOマリン)
オリックス - DeNA(京セラD大阪)
ソフトバンク - 広島(ヤフオクドーム)
▼ 6月18日(月)
DeNA - 西武(横浜)
広島 - 日本ハム(マツダスタジアム)→ 予備日:19日
▼ 6月19日(火)
ヤクルト - ソフトバンク(神宮)→ 予備日:20日
DeNA - 楽天(横浜)
阪神 - ロッテ(甲子園)→ 予備日:21日(※)
▼ 6月20日(水)
阪神 - オリックス(甲子園)→ 予備日:21日(※)
※21日は共通予備日(19日の神-ロが優先)