混迷極めた今年の争い
日本生命セ・パ交流戦の表彰選手が22日に決定。「日本生命セ・パ交流戦MVP」には、勝ち越しリーグ内の最高勝率チームにあたるオリックスから吉田正尚が選出された。
今年はリーグ対抗ではパ・リーグが勝ち越すも、全体の最高勝率チームはセ・リーグのヤクルトに決定。史上初めて全体最高勝率チーム以外からMVPが選ばれるという珍事が起き、またオリックスも21日まで試合を行っていたことから今年は特に混迷を極めた。
吉田正尚は主砲としてチームを牽引。18試合で打率.397、3本塁打、10打点の活躍を見せ、21日の阪神戦でも一時は勝ち越しとなる適時打を放つなど、リーグ内最高勝率死守に大きく貢献した。
また、MVP以外で特に活躍の目立った選手に贈られる「日本生命賞」には、パ・リーグからロッテの石川歩、セ・リーグはヤクルトの石山泰稚が選ばれた。
なお、MVPの吉田には賞金200万円、日本生命賞の石川と石山には賞金100万円が贈られる。
交流戦表彰選手
▼ 日本生命セ・パ交流戦MVP
吉田正尚(オリックス)
【成績】
18試合 打率.397(3位) 27安打(3位タイ) 3本塁打 10打点
出塁率.447(8位) 得点圏打率.500(1位タイ)
【選考理由】
交流戦期間中は3番打者として9試合、4番打者として9試合に先発出場。
18試合中16試合で安打を放ち(うち先制打3本、同点打2本、勝越し打1本)全試合で出塁。
チームを全体勝率2位、リーグの勝率1位へと導く活躍を見せた。
▼ 日本生命賞
石川 歩(ロッテ)
【成績】
4試(26.2回) 4勝0敗(勝利数1位) 防御率1.01(3位) 奪三振数11 自責点3
【選考理由】
期間中4試合に先発登板し、唯一の4勝(無敗)をマーク。
防御率も3位で、投球回も2番目に多かった。
チーム2年ぶりの交流戦勝ち越しに貢献した。
▼ 日本生命賞
石山泰稚(ヤクルト)
【成績】
10試(9.2回) 1勝0敗7セーブ(2位タイ) 防御率0.00 奪三振数10 自責点0
【選考理由】
シーズン途中から守護神に定着し、期間中は10試合連続無失点の防御率0.00。
リーグトップの7セーブを挙げ、チームを初の最高勝率に導く活躍を見せた。