ニュース 2018.07.02. 11:30

ワールドカップとアメリカの価値観【深澤弘のショウアップナイターヒストリー】

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ワールドカップで熱狂


 今週は、ワールドカップの話題を拾ってお伝えしたいと思います。

 ワールドカップ凄いですね。サッカーの底力、パワー、世界を席巻するサッカーの嵐。その凄さを改めて毎日見せつけられているようです。野球にもワールドカップがあるとはいえ、看板に偽りありと思うくらい、規模が小さいので本当恥ずかしい限りです。

 何しろ野球は本当のワールドカップができない。それからWBCくらいでお茶を濁している。オリンピックにしても、本当のチャンピオンが世界チャンピオンではない。すべての理由は、大リーグが参加しないということなんですね。大リーグが参加しない野球で、どこが1番だ2番だと言っていても、これはしょうがないと思うんです。

 改めてサッカーのワールドカップの凄さを見て、世界的な野球の無力さというものを感じて、少し野球ファンの皆さんもガッカリされているんじゃないかと思います。しかし、これを今言ってもしょうがないので、せめて日本の野球を楽しんでいきたいと思います。


アメリカという市場


 逆にサッカーから見ると、今FIFA(国際サッカー連盟)が1番大きなテーマにしているのが、アメリカのサッカーをもっと盛んにすること。アメリカでもっとサッカーのお金が入らないか、これがFIFAの1番大きなテーマなんですね。

 巨大なアメリカのマーケット、これにサッカーがほとんど入れていないということ。これは逆にサッカーから言うと、大きな問題だということです。次の次のワールドカップが、アメリカ、カナダ、メキシコの、アメリカ大陸3カ国による共催ということが決まっています。これもやっぱり、アメリカを入れてカナダ、メキシコの3カ国でやっていくことは、狙いとしてはアメリカなんですね。

 モロッコにしようという案が、大差で敗れました。2026年はアメリカ、カナダ、メキシコの共催ですが、アメリカは1994年にワールドカップを開催しています。ただ、これも大して盛り上がったという記憶がありません。

 アメリカでは、1967年にベッケンバウアーを招いて、国営でサッカーリーグというのを立ち上げようとしたのですが、それが盛り上がらなかった。それから1996年にメジャーリーグサッカー(MLS)が発足し、ロサンゼルスのチームにベッカムを招いたりしたんですが、これも盛り上がりませんでした。アメリカのサッカーに火が付かないで、FIFAは本当にもうイライラしていると思います。


アメリカ人にサッカーは合わない!?


 なぜアメリカでサッカーが盛り上がらないのかというと、理由は簡単なんです。アメリカ人は、点数の入らないゲームが大嫌いだから。アメリカ人はお祭り騒ぎが好きですから、柔道なんかより、もっと派手なプロレスの方が好きだし、サッカーだったらアメリカンフットボール、野球、バスケットボール。点数がいっぱい入れば良いということで、どうしても1点や2点で勝負がつくゲームを見ていることが出来ないんですね。

 かなり古い記録ですけれど、アメリカで統計をとったところ、50歳以上でサッカーが大好きだというのは、わずか1%くらい。今はもう違うと思いますけれど、1%くらいしかいなかったということで、1番国を動かす色んな力になっている人たちですから、その人たちが乗ってこないってことになると、アメリカはなかなか難しい。

 でもアメリカも、ワールドカップの凄さを見ていると、これもやっぱり俺たちがやらなきゃとなれば、サッカー王国になると思います。FIFAとしても更に懐が潤うという、凄いことになると思います。この2026年の3カ国による共催が、特にアメリカでどのように受け入れられるか、これは大変注目するところだと思います。


(ニッポン放送ショウアップナイター)

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