ニュース 2018.07.10. 10:40

秋山に外崎、塩見や北條も… アマ時代を青森で過ごした選手たちが活躍

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西武・秋山=楽天生命パーク宮城(C)KYODO NEWS IMAGES

今年は青森でフレッシュオールスター


 プロ野球の前半戦も残り1カード。今年は7月12日から4日間のオールスター期間を経て後半戦へと突入することになっており、1週間後には後半戦の幕が開ける。そのオールスター期間の第1弾として開催されるのが、フレッシュオールスターだ。

 今年は青森県の弘前市運動公園はるか夢球場で開催される。昨シーズン、プロ野球一軍の公式戦が33年ぶりに開催された地でもある。そんな青森県でアマチュア時代を過ごした選手たちが今シーズン好調だ。

 まずは八戸大(現・八戸学院大)出身の4名。パ・リーグでは秋山翔吾がその筆頭だろう。開幕から「1番・中堅」で全試合フルイニング出場を継続しており、7月8日の楽天戦では決勝本塁打を記録。好調な「山賊打線」の切り込み隊長として、柳田悠岐(ソフトバンク)や近藤健介(日本ハム)と首位打者争いを繰り広げている。

 昨シーズン西武を戦力外となり、ヤクルトに入団した田代将太郎も開幕一軍入りを果たし、貴重な控えとして戦力となっている。守備固めや代走での出場がメインだが、今シーズンはすでに8安打をマークし、西武に在籍していた6年間で記録した安打数を上回るなど、新天地で心機一転再スタートをきっている。

 また同大出身の塩見貴洋(楽天)も直近の2試合では首位・西武相手に7回1失点(6月29日)、8回1失点(7月8日)と好投。いずれも西武のエースである菊池雄星と投げ合って、結果は1勝0敗とシーズン序盤の出遅れを取り戻す活躍を見せている。

 2人の先輩にあたる青山浩二も奮闘している。昨シーズン通算500試合登板をマークしたものの、プロ入り後最少となる17試合の登板に終わっていた青山。今シーズンはすでに23試合に登板し、防御率も2.38と低迷するチームのなかでまずまずの数字を残している。


坂本、外崎ら高校組も活躍中


 高校時代を青森で過ごした選手たちも忘れてはいけない。主軸としてチームをけん引しているのが、光星学院高(現・八戸学院光星高)出身の坂本勇人(巨人)と田村龍弘(ロッテ)のふたりだ。

 今シーズンも坂本は巨人の主将として首位打者争いを演じながら、チームをけん引。長嶋茂雄氏以来となる右打者による複数回以上の首位打者へ向け期待が高まる。また、田村は打率.247ながら、7月はここまで「.308」と、リード面だけでなく打撃面でも好調なチームを支えている。正捕手として攻守に渡りけん引し、後半戦で上位陣をマクレるか。

 そして、田村と同期に当たる北條史也(光星学院高⇒阪神)も、ここにきて躍動。ショートやサードでスタメン出場を続けており、16試合の出場ながら打率.367という数字を残し、得点圏でも12打数5安打5打点と結果を残している。

 実家のリンゴ農園が話題になることが多い外崎修汰(西武)も弘前実から富士大へと進学した青森育ちだ。8日の楽天戦ではチームを救う好守に加えて一時は勝ち越しとなる11号ソロを放つなど、昨シーズンのブレイクがフロックではないことを証明する活躍を見せており、“本家”オールスターへの出場も決めている。

 青森で行われるフレッシュオールスターに合わせるかのように、球界では青森に縁のある選手たちが好成績を残している。今回のフレッシュオールスターには、青森山田高からSUBARUを経てオリックスに入団した西村凌(オリックス)がウエスタンリーグ選抜に、イースタンリーグ選抜には八戸工大一高からロッテ入りした種市篤暉が選ばれている。青森に縁のある若手2人も、今回のフレッシュオールスタを足がかりに、偉大な“先輩たち”に続きたいところだ。


【青森県に縁のある主な選手たち】
▼ 投手
・塩見貴洋(帝京五高-八戸大⇒楽天10年1位)
・青山浩二(函館工-八戸大⇒楽天05年大・社3巡目)
・種市篤暉(八戸工大一高⇒ロッテ16年6位)

▼ 捕手
・田村龍弘(光星学院高⇒ロッテ12年3位)
・西村 凌(青森山田高-SUBARU⇒オリックス17年5位)

▼ 内野手
・坂本勇人(光星学院高⇒巨人06年高校1巡目)
・北條史也(光星学院高⇒阪神12年2位)
・外崎修汰(弘前実-富士大⇒西武14年3位)

▼ 外野手
・秋山翔吾(横浜創学館高-八戸大⇒西武10年3位)
・田代将太郎(東海大四高-八戸大⇒西武11年5位-ヤクルト)

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