外国人枠の問題
中日でプレーした昨季本塁打王に輝き、今季からに巨人へ加入したゲレーロ。開幕からレフトでスタメン出場を続けてきたが、6月15日に一軍登録抹消となり、そこから二軍での生活が続いている。
ゲレーロは登録抹消前、60試合に出場して、打率.253、10本塁打、29打点の成績を残すなど、確実性は欠いていたが、期待されていた長打力は10本のアーチを描いていた。コンディション不良の影響で6月15日から二軍落ちとなったが、その間にチーム状況がガラッと変わった。
一軍の外国人枠(4人)というところでは、マギー、ゲレーロ、マシソン、カミネロの4人が一軍登録されていたが、現在はゲレーロとカミネロの2人は二軍調整中。二軍で7勝2敗、防御率1.43とアピールを続けていたヤングマンが、7月1日に満を持して一軍に昇格を果たすと、同日の中日戦で初登板・初先発を飾り、8回を無失点に抑え来日初勝利を手にした。続く9日のヤクルト戦でも6回を抑え2勝目を挙げた。
翌10日に先発したメルセデスも、5回を無失点に抑え来日初勝利を手にした。さらに、二軍で主に抑えを務めていたアダメスもビハインドゲームを中心に5試合に登板し、防御率1.13をマークするなど、一軍のイスをかけた4つの外国人枠の争いが激しさを増している。
外野手も固定!?
ゲレーロは開幕からレフトで起用されたが、登録抹消後はライトを守っていた亀井善行がレフトに回り、レフト・亀井、センター・陽岱鋼、ライト・長野久義といった布陣で臨むことが増えている。
6月は月間打率.253と調子を落とした亀井だったが、前半戦最後となった11日のヤクルト戦で、2本塁打を含む4安打の大暴れ。ここまで7月の月間打率は.324をマークし、復調の兆しを見せる。
春先苦しんだ長野も、5月の月間打率が.284、6月が.293と徐々に状態をあげてきており、7月は打率こそ.257だが、3本のアーチを描く。
11日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター ヤクルト-巨人戦』で解説を務めた山本昌氏は「(ゲレーロが戻ってくるのが)一番でしょうけど」と前置きをしたうえで、「現状(打線が)繋がっているので、なかなかゲレーロが帰ってきて入る場所があるのかなと。余程調子をあげて帰ってこないと、なかなか試合に使ってもらえないのではと思います。もしかすると、一軍で必要な状態になるまで上げないかもしれないですね」との考えを示した。
4人の外国人枠問題に外野手の争い…。競争が激しさを増すなかで、ゲレーロはこの高い壁を乗り越え後半戦、再び一軍でプレーすることができるだろうか。
(ニッポン放送ショウアップナイター)