後半戦開幕を前に…
真夏の祭典「マイナビオールスターゲーム2018」も終わり、いよいよペナントレースは後半戦に突入。かつては“オールスター休み”という言葉もあったようにリーグ戦再開まで少し時間が空くこともあったのだが、今年は1日の休みを挟んで16日からすぐに戦いが始まる。
セ・パともに混戦となっている今年は最終盤まで目が離せない展開が続いていきそうだが、そんな中で今回は“個人の記録”に注目。前半戦では内川聖一(ソフトバンク)の通算2000安打達成や宮西尚生(日本ハム)の通算ホールド記録更新といった大記録も生まれたが、この後に期待される・注目を集めそうな記録をいくつかピックアップしてまとめてみた。
通算記録 編
▼ 通算2000安打
・福浦和也(ロッテ/1982本) ※あと「18」
▼ 通算1500試合出場
・坂本勇人(巨人/1499試合) ※あと「1」
・田中賢介(日本ハム/1498試合) ※あと「2」
・中村剛也(西武/1467試合) ※あと「33」
▼ 通算1000試合登板
・岩瀬仁紀(中日/979試合) ※あと「21」
▼ 通算1000試合出場
・秋山翔吾(西武/999試合) ※あと「1」
・藤井淳志(中日/988試合) ※あと「12」
・平田良介(中日/944試合) ※あと「56」
▼ 日米通算100勝・100セーブ・100ホールド
・上原浩治(巨人/7ホールド) ※あと「3」
☆達成すれば日本人史上初
通算記録の注目は、何と言っても“幕張の安打製造機”こと福浦和也(ロッテ)の通算2000安打だろう。ロッテ一筋25年のレジェンドは今年も少しずつ歩みを進め、前半戦終了時点で通算1982本というところまで持ってきた。あと18本、なんとか今年中に見られないものかと、ファンの期待も高まっている。
また、1000試合・1500試合出場の候補者が目立つなか、投手で“4ケタ出場”に達しようとしている岩瀬仁紀(中日)も見逃せない。登板数の日本記録を更新している鉄腕は、前人未踏の領域に足を踏み入れることができるだろうか。
シーズン記録 編
つづいて「シーズン記録」。
▼ 20勝
・ボルシンガー(ロッテ/11勝) ※あと「9」
・大瀬良大地(広島/10勝) ※あと「10」
▼ 200安打
・秋山翔吾(西武/114安打) ※あと「86」
☆現在209安打ペース
▼ 史上最高出塁率
・丸 佳浩(広島/.498)
☆歴代最高=落合博満(ロッテ/1986年)の.487
▼ 三冠王
・柳田悠岐(ソフトバンク)
└ 打率.347(リーグ3位)
└ 本塁打20(リーグ2位)
└ 打 点58(リーグ5位)
☆達成なら松中信彦(ダイエー/2004年)以来。
▼ トリプルスリー
・柳田悠岐(ソフトバンク)
└ 打率.347・・・◎
└ 本塁打20・・・あと「10」
└ 盗 塁16・・・あと「14」
注目はオールスターゲームでも存在感を発揮した同世代の2人。秋山翔吾(西武)は今季もハイペースで安打を重ね、前半戦終了時点で年間209安打ペース。青木宣親以来となる2度目の200安打超えへ、順調に歩を進めている。
同じ1988年生まれの柳田悠岐(ソフトバンク)には、トリプルスリーと三冠王という2つの偉業に期待。特に三冠王は2004年に松中信彦が達成して以来出ておらず、それが“平成唯一”の達成となっている。首位打者争いでは秋山という高い壁もあるが、それを乗り越えて歴史に名を刻むことができるだろうか。
<その他>
▼ プロ入りから11年連続50試合登板
・宮西尚生(日本ハム/27試合) ※あと「23」
▼ 5年連続シーズン200奪三振
・則本昂大(楽天/109) ※あと「91」
☆5年連続最多奪三振なら史上3人目