ニュース 2018.07.19. 12:45

“勝負の5年目”がキーワード?チャンスを掴みかけている男たち

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ロッテ・井上晴哉(C)KYODO NEWS IMAGES

そろそろ結果が欲しい時期


 真夏の祭典・オールスターゲームが終了し、後半戦がスタートしているプロ野球。今年はセ・パともに混戦模様だけに、これから夏場の戦いというのが大きなポイントになってくる。そんな中で今回取り上げたいのが、勝負どころでキーマンになってきそうな“プロ5年目”の選手たちだ。

 今年のプロ5年目といえば、2013年のドラフト組。早いうちに頭角を現した選手というと、高卒1年目から一軍で活躍した松井裕樹(楽天)をはじめ、大瀬良大地(広島)や石川歩(ロッテ)、秋吉亮(ヤクルト)など投手の活躍が目立つ。

 “5年目”と言っても高卒から社会人出身まで年齢は様々ではあるが、これまでは若手として見られていたところから一転、そろそろ結果を出さなければオフが怖くなってくる時期。そんな“勝負の年”と言えるプロ5年目にブレイクのキッカケを掴んだ・掴みかけている注目の選手をピックアップした。


ド派手デビューから4年…


 今季ここまで良いアピールを続けているのが、ヤクルトの西浦直亨。大卒5年目の内野手である。

 ポスト・宮本慎也として大きな期待を背に入団した西浦。ルーキーイヤーの開幕戦でプロ初打席・初本塁打を放つド派手なデビューを飾ったが、以降はプロの壁に苦しんで結果を残すことができず。昨季も72試合に出場したが、打率は.208とレギュラー奪取には至らなかった。

 それでも、今年は川端慎吾の離脱をキッカケに三塁のポジションで猛アピールを見せると、川端の復帰後は不振が続いた広岡大志に代わって遊撃で出場。現時点で75試合とキャリア最多の出場を更新している。

 7月は打率.186と苦しんでいるものの、チームにとっても本人にとってもここが踏ん張りどころ。夏場のチームを支える活躍で今年こそレギュラー定着となるか。ここからの戦いが重要だ。


ロッテ待望の和製大砲


 パ・リーグでは、ロッテの井上晴哉が奮闘中。「アジャ」の愛称でルーキーイヤーから注目を集めた巨漢スラッガーが、ついに開花の兆しを見せている。

 毎年のようにブレイク候補に挙げられながら一軍の壁に悩み続けてきたが、今季は73試合の出場で打率.280、17本塁打、62打点の大活躍。長らく迫力不足に悩まされていた打線の救世主となりつつある。

 本塁打はチームトップを独走しており、2009年のサブロー以来となる生え抜き選手のシーズン20発は目前。あの落合博満以来となる日本人30発への期待も高い。


チームを救い、レギュラー定着を


 ほかにも、投手ではソフトバンクの加治屋蓮がブレイク。社会人出のドラフト1位入団ながらなかなか期待に応えることができずにいたが、今季はリリーフとして41試合に登板。2勝負けなしの15ホールド、防御率2.68と安定した投球でケガ人続出のブルペン陣を支えている。

 後半戦の期待株というと、阪神の陽川尚将も忘れてはならない。今季の一軍初出場は6月まで遅れたものの、ここまで26試合で打率.305、3本塁打と猛アピール中。7月からは4番で出場するなど、打線の救世主となりつつある。

 ここから苦しい戦いが続く中、チームを救う活躍で今度こそレギュラー定着へ…。“勝負の5年目”を迎えた選手たちの後半戦に注目だ。
 


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