今年も大黒柱として君臨
阪神のエースが今年も順調に勝ち星を積み上げている。
7月22日に行われたDeNA戦(横浜)では7回2失点の好投を見せ、チーム一番乗りとなる今季10勝目をマーク。これで3年連続の2ケタ勝利となり、回数としてはキャリアで7度目。日本で挙げた通算勝利数も「94」に到達した。
8月に37歳を迎える今もその存在感は不変。チームの大黒柱として安定した投球を見せる右腕に迫る大記録。外国籍投手による「通算100勝」は過去を振り返ってみても5人しか達成者がおらず、まさに“伝説の助っ人”として球史にその名を刻もうとしているのだ。
「100勝」&「伝説の助っ人超え」へ…
NPBの外国籍投手による通算勝利数をランキングにすると、以下の通り。
【外国人投手による勝利数ランキング】
1位 303勝 ヴィクトル・スタルヒン(巨人ほか)
2位 117勝 郭 泰源(西武)
3位 106勝 郭 源治(中日)
4位 100勝 ジョー・スタンカ(南海ほか)
4位 100勝 ジーン・バッキー(阪神ほか)
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6位 94勝 メッセンジャー(阪神)
やはり“伝説”級の名前がズラリ。トップはスタルヒンで303勝。1リーグ時代に活躍した大投手で、1939年にはプロ野球記録のシーズン42勝を記録。この数字を更新するというのは事実上不可能と言っていいだろう。
そのスタルヒンに続くのは、“オリエンタル・エクスプレス”の異名で活躍した西武の郭泰源。外国籍選手として初めてFA権を取得した選手としても有名である。3位には中日で活躍した郭源治。先発だけでなく抑えとしても活躍し、外国籍選手としては唯一の100勝100セーブを達成した。
そして4位にスタンカとバッキー。ここまでが100勝のラインとなる。バッキーといえばランディ・バースと並ぶ阪神の“レジェンド助っ人”であり、メッセンジャーにとっては「100勝」と「バッキー超え」が直近の大きな目標になる。
果たして、今季中に偉業達成の瞬間を目撃することはできるか…。後半戦はメッセンジャーの登板から目が離せない。