ニュース 2018.08.06. 11:30

ジャイアンツファンへ【深澤弘のショウアップナイターヒストリー】

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9回巨人、厳しい表情で試合を見つめる菅野(中央)ら巨人ナイン=マツダ(C)KYODO NEWS IMAGES

真夏のプロ野球中継


 この時期のナイターというのは、我々スポーツアナウンサーの稼ぎ時なんですけれど、実は放送席、今はいくらか冷房があるとはいえ、かつては冷房も暖房もありませんでした。だから春は寒い、夏は暑いで、大変な場所でした。そこで3時間ずっとやらなきゃいけないとなると、色んなことが起きるのです。

 真夏に一番困ったのが、ゲームが終わると、喋ることは凄く汗をかくことなので、汗びっしょりになります。その汗が全部身体をつたってお尻の方へいくわけですね。人工皮革のあのパリパリの椅子なんか立ち上がると、布ではないので水を吸収しませんから、汗がいっぱいお尻のところに浮いている。

 その場所でずっと座って喋っていたわけですから、どうしても汗疹が出来てしまう。しょうがないから、家内に赤ん坊が使うシッカロールを買っといてもらい、家に帰ってお風呂から上がると、シッカロールでお尻を叩いてですね、汗疹を防ぐという、そういう苦労がありました。

 今はもうアナウンサー諸君は、そこまでいかないにしても、喋るということはエネルギーを使って汗をかきますから、相当酷い中でやっていると思います。これも考えてみると、ナイターアナウンサーの1つの快感ですから、そんなことにも文句言う奴はいないと思いますけれど。


敵地マツダで3連敗


 それより、文句といえば、この間ジャイアンツが広島でやられましたね。マツダスタジアムで3連敗した、あの3連敗に対する文句を私に言われても困るのですが…。ジャイアンツの放送をしていると、ジャイアンツの関係者と昔から付き合いがあるということで、随分ファンの皆さんが本当に怒って当たってきます。

 「何やっているんですか、ジャイアンツは。あの広島の3連戦のあの戦い一体何なんですか?」。「まぁまぁまぁ」と言うのですが、とにかくジャイアンツファンは怒り心頭ですね、凄かったです。

 とにかく7月20日、21日、22日は、7連勝した勢いで広島へ乗り込んで、“首位攻防戦”ということで、ジャイアンツファンは大いに期待したその中で、第1戦が7月20日の広島戦。7点差をひっくり返したのですが、延長10回にマシソンが、伏兵とも言える下水流にサヨナラホームランを喫して敗れました。

 第2戦の7月21日、エースの菅野が不調で6失点を喫して敗れました。菅野は微妙なコントロールが生命線のピッチャーで、打者を迷わすのですが、体調が悪かったんでしょうね。コントロールが悪くて、非常に甘いボールを打たれました。

 第3戦は最大6点差をつけたんですが、今村が3本のホームラン、野上が1本、上原が丸に決勝ホームランということで、5本のホームランを喫して破れてしまいました。ニッポン放送では、第2戦・第3戦、ラジオ独占中継でお送りしたんですけれど。ジャイアンツファンの皆さんには、勝利をお伝え出来ないで残念でした。


高橋監督の談話に喝?!


 ニッポン放送で放送すれば勝てるというものでもないし、負けるっていうものでもないのですけれど、ファンの皆さんにしては色んなところに理由をつけたい、これはよく分かります。

 この3戦で20得点、25失点で3連敗、とんでもない失態だと思います。私が一番気になったのは、その後の談話で高橋監督が新聞記者に、「打線はよく頑張ってくれていて点を取っているが、こういう展開になると更に点を取らなくてはいけない。それに投手はもっと頑張らなければいけないと思う。首位に勝っていかないと、差はなかなか縮まらない」と。

 何ですかこの談話!?この談話、子どもだってもっと良い談話を出すと思うんですね。ファンの皆さんが納得するように、こういうところで敗れたので、こういうところを直していきたいと。

 投手はこういう風に立て直していきたいと思うとか、その場で言えないとしても、打線はよく頑張ってくれていて点を取っているが、こういう展開になるともっと取らなきゃ。そんなバカな談話ってないと思うんですよね。ですから、これがあの高橋由伸監督の本心ではないと思うのです。彼が本心を言い切れていないと思うのですが、もう少し気の利いた、ファンの皆さんが少しでも納得するような談話を発表しないことには、ファンの皆さんは収まらないと思うんです。


エースの今後は!?


 それからやっぱり心配なのはエース・菅野ですね。菅野がこのところ非常に微妙なコントロールが少し狂っているんです。菅野を見ていると、ちょっと太ったかなぁと思うんですよね。やっぱりよく食べなきゃいけない、それから健康管理をしなきゃいけない。ということで、生活っていうのは非常に大事で、そのため菅野くらいになるとすべてを知っていますから、よく食べたり色々していると思うのですが、どうなんでしょう。投げ込みが少し足りないかなぁ、あるいは走り込みが少し足りないのか。

 菅野に限ってそんなことはないとは思うんですけれど。ただ、もう1つ身体がしっかりと使いきれていないので、微妙なコントロールが狂ってくるっているように思います。

 そうすると、広島のような打線というのは、ちょっと狂っただけでホームラン打ちますから、あぁいう結果になってしまうのです。私が高橋由伸監督だったら、ここで負けて、負けついでに、菅野を1回登録から外しますね。ローテーションを1回外して、菅野のコンディションを万全にして、8月の中盤から菅野を戦列に戻す。

 その間に、今は夏休みをとっている田口や、色んな投手を使って頑張る以外ないと思います。いずれにしても菅野をどう復調させるのか。菅野がいなくては誰が出てきてもダメですからね。菅野の復調というのを、高橋監督はここで第1に考えなければいけないと思います。


心配な投手陣


 何しろ自力優勝がこの時点で消えたとはいえ、まだゲームは残っております。この先どういう展開になるか分かりませんけれど、何しろ3試合で20得点25失点というのは、この真夏にやるような戦いぶりではないと思います。

 ジャイアンツの6点差以上の逆転負けというのは、2013年の5月10日DeNA戦以来、広島戦ではですね、なんと6点差以内の逆転負けっていうのは、17年ぶりだそうです。それから今シーズン、1試合に5本以上ホームラン打たれたっていうのは、5月20日のDeNA戦で6本、6月26日広島で5本、それから7月7日広島で5本に次いで、なんと5本もホームランを打たれる、それが4回もある。ジャイアンツの投手陣は一体何をやっているんでしょう。

 ヒットで細かくやられたんだったら良いんですが、しかもそれを勝負どころで、丸に2本のホームランを打たれたり、下水流という・・・まぁホームランまで考えない、伏兵にサヨナラホームランを打たれたり、ジャイアンツの投手陣は少なくとも、マツダスタジアムで恥の上塗りをしてきたと言ったらちょっとキツい言い方になりますけれど、これしょうがないんじゃないんですかね。

 文句を言っているとキリがないので、今日はこの辺で終わりますけれど、皆さんも色々感じることがありましたら、是非、私宛にメールでも頂ければと思います。皆さんのご意見というのを、私あんまり今まで喋ったことないんですが、これだけファンの皆さんが怒るということになると、やはりこれ放っておけないので、今日はそういうことをご紹介しました。


(ニッポン放送ショウアップナイター)

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