西武・秋山=メットライフドーム(C)KYODO NEWS IMAGES

◆ 西武は4番までを全試合で固定

 8月に入りプロ野球も順位争いがより一層激しくなってきた。セ・リーグは広島が完全に抜け出し、2位以下との差を大きく広げ2位争いに注目が移りつつある。パ・リーグを見ると、西武と日本ハムが首位争いを繰り広げているが、3位以下は大混戦となってきた。

 その大きな要因が、楽天の快進撃だ。後半戦に入り、5カード連続で勝ち越しを決め、12勝2敗の成績で台風の目となっている。6月16日の試合終了後に梨田昌孝監督が辞任した際にあった借金「20」が半分の「10」となり、5位オリックスとのゲーム差は「1.5」と射程圏内。3位のソフトバンクまでは4.5ゲーム差となり、クライマックスシリーズ出場争いにまで絡んできそうだ。

 平石洋介監督代行となった6月17日以降で前体制と大きく変わったことの1つが、打順を固定したこと。1番の田中和基から茂木栄五郎、島内宏明、今江年晶、銀次と5番までは全試合同じ。下位打線は変わることもあるが、ほぼアマダー、藤田一也、ペゲーロ、嶋基宏と固定されている。好調だから打線を固定できているという側面もあるだろうが、打順が固定され役割が明確になったことで、選手たちがやりやすい状況となり、調子が上向いてきた部分もあるのではないだろうか。

 打順を固定しているのは楽天だけではない。開幕から首位を走っている西武もそうだ。1番の秋山翔吾から源田壮亮、浅村栄斗、山川穂高までの4人を全試合で固定し、戦ってきている。この4人を中心とした山賊打線はリーグ屈指の得点力を誇り、ここまでに重ねた得点は「515」。これは得点数2位の日本ハムをちょうど100点上回っている。

◆ 打線を固定してから盛り返したヤクルト

 一方のセ・リーグはどうだろうか。首位の広島は開幕後に鈴木誠也、丸佳浩と主軸選手が相次いで離脱した。そのため、クリーンアップは松山竜平やバティスタ、エルドレッドといった外国人選手、そして安部友裕といった複数の選手を併用していた。しかし、両選手が戦列に復帰した5月30日以降は、菊池が欠場した1試合、そして鈴木が欠場した2試合の合計3試合をのぞき、田中広輔、菊池涼介、丸佳浩、鈴木誠也と固定されている。

 セパ交流戦で最高勝率を記録したヤクルトも、後半戦に入り上位打線の打順を固定してきた。1番に出塁率が高い坂口智隆を据え、犠打をしない2番として青木宣親、その後ろに山田哲人、バレンティンの強力打線がここにきてかたちになったと言えるだろう。7月は7連敗でスタートしたが、打線を固定してからは、1試合だけ坂口がスタメンを外れた日はあるものの、7月の残り試合で7連勝を含む9勝3敗と盛り返した。

 このように、セパ両リーグとも好調なチームは上位打線を固定している。もちろんこれは、各選手の調子が良いからこそ固定できるということでもある。これから迎える勝負どころとなる夏場も、各選手がこの調子を維持しながら固定された打順で白星を積み上げていくことができるのだろうか――。好調なチームの打順にも目を向けていきたい。

※数字は2018年8月2日終了時点

この記事を書いたのは

ベースボールキング編集部

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