フアン・ソト
ナショナルズのソトはここまで唯一の10代デビュー

◆ 23~25歳デビューが大半

 3月29日に開幕した2018年のメジャーリーグ。エンゼルスの大谷翔平が開幕戦で打者として初安打を記録すると、3日後には投手として初勝利を挙げるなど、開幕直後の大活躍で新人王候補の筆頭に名乗りを挙げた。しかし、その後は故障などもあり、他の有力新人選手たちに後れを取る結果となっている。

 今季は、8月3日時点でア・ナ両リーグ合わせて161人がメジャーの舞台でデビューを飾った。年齢別に見ると、最も多いのが25歳デビューで37人。次いで23歳と24歳デビュー組が25人ずつで並ぶ。実に23~25歳だけで全体の半数以上(54%)を占めていることになる。7月に24歳となった大谷もここに含まれる。

 それ以下の年齢では、22歳が19人、21歳が7人、20歳が3人。そして10代デビューは1人だけだ。

 今季の最年少デビューは、10月に20歳になるナショナルズのフアン・ソト。5月にメジャー昇格を果たすと、ここまで63試合に出場し、打率.306、13本塁打、37打点、OPS.973という堂々たる成績を残し、レギュラーに定着している。

 メジャーデビューは5月20日。しかし、記録上は5月15日のヤンキース戦で本塁打を放ったことになっている。これは、デビューから約1カ月後の6月18日に、降雨サスペンデッドになっていた5月15日のヤンキース戦が行われ、途中から再開したその試合に代打で出場したソトが本塁打を放ったため。「デビュー前にデビューし、初打席初本塁打」という珍現象が話題になった。

◆ 30代のオールドルーキーたちは…

 一方、最年長デビューは今季から活躍の場を日本からアメリカに移した平野佳寿(ダイヤモンドバックス)。34歳のオールドルーキーとして、1年目からチームに貢献している。30代デビューは平野を含めて5人。平野に続く33歳デビューが2人いる。

 一人は同じく昨季まで日本でプレーしていた牧田和久(パドレス)で、1年目の今年はメジャーとマイナーを行き来する苦しいシーズンとなっている。もう一人は、かつて日本でもプレーしたブランドン・マン投手(レンジャーズ)。2011年に横浜ベイスターズの助っ人として来日。登録名は「ブランドン」で、2シーズンで28試合に登板し、3勝を挙げた。13年には独立リーグの信濃グランセローズでもプレーした苦労人だ。

 今年の5月に33歳でメジャーデビューを果たしたマン。2002年のドラフト(レイズ、27巡目指名、全体794位)から実に17年目での悲願成就。メジャーではここまで6試合に登板し、防御率6点台だが、マイナーでは安定した成績を残しており、メジャー定着に期待が膨らむ。

 今季のルーキーは、19歳から30代まで幅広い。そんな中でも、日本のファンにとって馴染み深い“オールドルーキー”たちのさらなる活躍に期待したい。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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