ニュース 2018.08.05. 07:45

夏の甲子園、都道府県別の勝率はどこが一番高い?

無断転載禁止
 2018年度の開催で100回を迎える全国高校野球選手権大会。「深紅の大優勝旗」を掲げるべく、各都道府県大会から勝ち上がった精鋭校がぶつかる日本の夏の風物詩だ。さて、この夏の甲子園だが、「各都道府県別」で見た場合、どこがもっとも勝率が高いのだろうか?


最高勝率は……


 夏の甲子園の成績を振り返ると、勝率のベスト10は以下のようになっている。

【夏の甲子園の都道府県別勝率】
1位 大 阪 .656
2位 愛 媛 .639
3位 神奈川 .634
4位 広 島 .617
5位 和歌山 .609
5位 高 知 .609
7位 兵 庫 .595
8位 愛 知 .594
9位 奈 良 .591
10位 沖 縄 .585

 最も勝率が高いのは「大阪」で、その勝率は「.656」。出場99回中優勝12回、準優勝5回を誇り、ベスト4進出6回、ベスト8進出も18回を誇る。以前はPL学園、昨今は大阪桐蔭が非常に強く、この2校による白星の積み重ねが大きい。

 大阪の次に高い勝率を誇るのが「愛媛」だ。優勝は6回と大阪の半分だが、ベスト4進出が11回と多く、これが勝率を引き上げている。

 そして、僅差で3位に位置しているのが、神奈川。愛媛を上回る7回の優勝に加え、ベスト8進出が11回と多い。横浜高校と東海大相模といった、複数の優勝経験を持つ強豪校の存在が大きいといえる。

 ちなみに、最も勝率が低いのは「山形県」で「.288」。決勝に進出したことがなく、ベスト4とベスト8がそれぞれ1度のみ。山形と言えば、日大山形や酒田南といった学校名が思い起こされるが、甲子園ではなかなか厳しい戦いを強いられている。


高校単位で見た場合は


 都道府県単位で見た場合は大阪が最も勝率が高い結果となったが、高校別ではどうなのか? 過去成績を調べてみたところ、勝率1.000の高校が2校存在する。それが神奈川の湘南と福岡の三池工業だ。前者は1949年、後者は1965年に出場し、その1度の出場機会で優勝している。

 ほかにも2~3回の出場回数で優勝を果たすなどしたため、高い勝率となっている学校はあるが、通算10試合以上で見た場合のトップ10は、以下の10校だった。

【夏の甲子園の高校別勝率】※10試合以上
1位 大阪桐蔭 ( 9大会/36試合/優勝4回).861
2位 前橋育英 ( 3大会/10試合/優勝1回).800
3位 中京大中京(28大会/99試合/優勝7回).788
4位 PL学園  (17大会/61試合/優勝4回).787
5位 育 英  ( 6大会/22試合/優勝1回).773
6位 習志野  ( 8大会/25試合/優勝2回).760
7位 帝 京  (12大会/40試合/優勝2回).750
7位 甲陽学院 ( 4大会/12試合/優勝1回).750
9位 松山商業 (26大会/82試合/優勝5回).741
9位 広島商業 (22大会/58試合/優勝6回).741

 夏の甲子園で10試合以上経験している高校で最も勝率が高いのが大阪桐蔭。初出場は1991年だが、出場した場合は約2回に1回のペースで優勝しており、すさまじい勝率となっている。そして、2013年の優勝を機に、甲子園の常連となった前橋育英が続く。

 上位2校は少ない出場機会ながらも好成績を残し、高い勝率を維持しているが、一方で出場機会が多いにもかかわらず高い勝率を誇るのが中京大中京。28大会で99試合を消化し、勝率は「.788」と非常に高い。コンスタントに好成績を残しており、まさに名門と呼ぶに相応しい結果となっている。


文=中田ボンベ(dcp)
ポスト シェア 送る

もっと読む

  • ALL
  • De
  • 西