球団は謝罪、アマダーを自宅謹慎に
日本野球機構(NPB)は9日、楽天のジャフェット・アマダー内野手に6カ月の出場停止処分を科したと発表した。ドーピング検査で、禁止薬物に陽性反応を示した。
NPBアンチ・ドーピング調査裁定委員会の斉藤惇委員長は本件について、「かねてより、アンチ・ドーピング活動の啓発は、新人研修会や春季キャンプ地説明会で継続して行ってきた。今後も選手のみならず球団においても、アンチ・ドーピングの意識を高く持って頂きたい」との声明文を発表した。
本件に関しアマダーは、「これまでの野球人生において、ドーピング行為を行ったことは決してありません。禁止物質を意図的に摂取したことも一度もありません。興奮剤や筋肉増強剤などを利用したこともなく、利尿剤や隠蔽薬を利用することも考えられません。過去、数々のドーピング検査を受けてきましたが、すべて陰性でした。今回の陽性反応には大変な驚きとともに、身に覚えのないことでとても不安でもあります。引き続き原因追及のための調査には全面的に協力していく所存です。皆さま、ご心配をおかけしていること申し訳ございません」と、球団を通じコメントした。
楽天球団は「このたび、このような事態が起こってしまい、NPB、ならびにファンの皆さまに多大なご迷惑とご心配をおかけする事態となりましたことをお詫び申し上げます」と謝罪。その上で「当球団は現在、ジャフェット・アマダー選手が身に覚えがないと主張していることを鑑み、摂取物など再度調査をしており、その結果の判明を待って改めて事実関係と処分内容を公表する予定です」と説明。併せて、アマダーを自宅謹慎にすると発表した。
アマダーは来日3年目の巨漢大砲。今季は春先不調だったが、6月12日の再昇格後は本塁打を量産。7月に入ると2試合連続マルチ本塁打を含む11本塁打と大爆発し、2年連続の20本塁打に到達した。その長打力で平石新体制の快進撃を支えていたが、8月3日に登録抹消。理由は右脇腹痛とされていた。