横浜も3発快勝　

　5日（日）に開幕した夏の甲子園・第100回の記念大会は大会5日目。9日も1回戦の4試合が行われ、第3試合で創志学園（岡山）がセンバツ8強の創成館（長崎）を破り、夏の甲子園初勝利を挙げた。

　創志学園は闘志あふれる投球が信条の2年生エース・西純矢が圧巻の投球を披露。最速149キロを計測した速球に鋭く落ちるスライダー、ゆるいカーブを織り交ぜて相手打線を翻弄。気がつけば毎回の16奪三振でスコアボードに9つのゼロを並べた。


　第1戦では横浜（南神奈川）が初勝利を目指す愛産大三河を圧倒。内海貴斗のランニング本塁打を含む3本の本塁打で効果的に得点を挙げ、投げては左腕の板川佳矢が8回無失点の好投。7－0で初戦を突破した。

　第2戦は3季連続出場となった下関国際（山口）が花巻東（岩手）を延長戦の末に破って嬉しい甲子園初勝利。土壇場9回に追いついて延長に持ち込むと、10回に川上顕寛の適時打で勝ち越し点を挙げた。投げてはエースで4番の大黒柱・鶴田克樹が10回127球の熱投。春夏通じて初めての白星を掴んだ。

　そして第4試合は、昨夏ともに初戦で破れたチーム同士の対決。興南（沖縄）が土浦日大（茨城）を破って1勝目を掴んだ。左の2枚看板がウリの興南は先発した藤木琉悠が8回途中まで1失点の好投。8回表にピンチを招くも、後を受けた宮城大弥が見事な火消しを見せ、リードを守って試合を締めくくった。

第100回 高校野球選手権大会・5日目結果

【第1試合】
横浜（南神奈川） 7 － 0 愛産大三河（東愛知）
横｜０３２ ０１０ １００｜７
愛｜０００ ０００ ０００｜０
＜継投＞
横：板川（8回）→ 及川（1回）
愛：松原（9回）

＜本塁打＞
横：斉藤（3回2ラン）、内海（5回ソロ）、河原木（7回ソロ）
愛：なし


【第2試合】
花巻東（岩手） 2 － 4 下関国際（山口）
下｜０００ ０００ １０１ ２｜４
花｜０００ ０１０ ０１０ ０｜２
＜継投＞
花：伊藤（9回2/3）→ 西舘（0回1/3）
下：鶴田（9回）

＜本塁打＞
花：なし
下：なし


【第3試合】
創志学園（岡山） 7 － 0 創成館（長崎）
志｜０００ ４００ ３００｜７
成｜０００ ０００ ０００｜０
＜継投＞
志：西（9回）
成：川原（3回2/3）→ 戸田（2回2/3）→ 酒井（0回0/3）→ 七俵（1回2/3）→ 伊藤（1回）

＜本塁打＞
志：なし
成：小野寺（2回ソロ）、堀本（4回満塁）、小野寺（7回3ラン）


【第4試合】
興南（沖縄） 6 － 2　土浦日大（茨城）
土｜０００ ００１ ００１｜２
興｜０００ ０２１ ０３Ｘ｜６
＜継投＞
興：藤木（7回0/3）→ 宮城（2回）
土：富田（7回2/3）→ 清水（0回1/3）

＜本塁打＞
興：なし
土：磯貝（9回ソロ）