今大会2試合目のタイブレーク
5日(日)に開幕した夏の甲子園・第100回の記念大会は大会8日目。12日の第3試合は、済美(愛媛)がタイブレークの末に星稜(石川)を下し、2年連続の3回戦進出を決めた。
済美は6点差を追う8回、押し出しと3本の適時打で1点差に詰め寄ると、2死一・三塁から9番・政吉がレフトポール際に飛び込む3ランを放ち逆転。ここで勝負は決したかに見えたが、9回に星稜打線に2本のタイムリーを許し逃げ切りに失敗した。
試合は延長に入り両チームとも得点圏に走者を進めるが決め手を欠き、今大会2度目のタイブレークに突入。
済美は延長13回表に三ゴロ(記録は野選)とスクイズで2点の勝ち越しを許すも、直後の13回裏、この回先頭の9番・政吉が三塁へのバントヒットで無死満塁に。続く1番・矢野の変化球を捉えた打球はライトポールを直撃。史上初の逆転サヨナラ満塁ホームランという劇的な幕切れで済美が激戦を制した。
星稜はエースの途中降板が誤算だった。4回まで1失点だった2年生右腕・奥川が投球の際に脚を負傷し降板。5回から継投で逃げ切りを図るも8回に4番手・竹谷が捕まった。
激戦を制した済美は高知商(高知)と大会12日目、8月16日(木)の第3試合でベスト8をかけて対戦する。
第100回 高校野球選手権大会・8日目結果
【第1試合】
二松学舎大付(東東京)5 - 2 広陵(広島)
広|000 110 000|2
二|200 000 30X|5
<継投>
広:森悠(7回)→ 河野(1回)
二:海老原(3回2/3)→ 岸川(5回1/3)
<本塁打>
広:福光(5回ソロ)
二:なし
【第2試合】
浦和学院(南埼玉)9 - 0 仙台育英(宮城)
浦|202 000 023|9
仙|000 000 000|0
<継投>
浦:渡辺(6回)→ 永島(2回)→ 美又(0回1/3)→ 河北(0回2/3)
仙:田中(2回2/3)→ 大栄(6回1/3)
<本塁打>
浦:蛭間(8回ソロ)
仙:なし
【第3試合】
済美(愛媛)13x - 11 星稜(石川)
星|501 010 002 000 2 |11
済|001 000 080 000 4x|13
※タイブレーク
<継投>
星:奥川(4回)→ 佐藤(2回)→ 山口(1回)→ 竹谷(0回1/3)→ 寺西(0回2/3)→ 寺沢(4回0/3)
済:山口直(13回)
<本塁打>
星:なし
済:政吉(8回3ラン)矢野(13回サヨナラ満塁)
【第4試合】
高知商(高知)12 - 6 慶応(北神奈川)
高|170 400 000|12
慶|200 020 002|6
<継投>
高:北代(9回)
慶:生井(3回1/3)→ 渡部(5回2/3)
<本塁打>
高:なし
慶:下山(5回2ラン)