四国対決は済美が制す
5日(日)に開幕した夏の甲子園・第100回の記念大会も12日目が終了。16日から3回戦の戦いがはじまり、4チームがベスト8に駒を進めた。
第1試合は地元の報徳学園(東兵庫)が愛工大名電(西愛知)に勝ってベスト8一番乗り。注目選手・小園海斗が3三振と苦しんだ中、5番の糸井辰徳が3打数3安打で2打点の活躍。投げては先発した背番号11の林直人が7回2失点の好投。8回からは背番号10の木村勇仁が2回を無失点で締め、初戦で2ケタ得点を叩き出した愛工大名電の打線を封じた。
第2試合は浦和学院(南埼玉)が二松学舎大付(東東京)に快勝。先発した背番号11の190センチ右腕・渡辺勇太朗が9回を一人で投げきり、被安打5、与四球1の10奪三振で無失点という圧巻の投球を見せて、チームを32年ぶりのベスト8へ導いた。
四国対決となった第3試合は、済美(愛媛)が高知商(高知)に競り勝って14年ぶりの8強。どちらも地区予選から一人で投げ抜いてきたエース同士の投げ合いになるも、1点を先制した済美が7回に中井雄也の適時打などで2点を挙げてリード。エースの山口直哉が高知商の反撃を1点で食い止め、9回1失点で完投勝利を挙げた。
そして第4試合は、春夏連覇を目指す大阪桐蔭(北大阪)が高岡商(富山)を逆転で下してベスト8進出。今年の甲子園初登板となった左腕の横川凱が5回1失点と試合を作ると、打線は3回に主将・中川卓也の2点適時二塁打で逆転に成功。6回からはエースの柿木蓮にスイッチすると、4回を無四球の2安打、5奪三振の快投。打線も高岡商のエース左腕・山田龍聖を前に11個の三振を喫しながら6回に1点を加えて突き放し、夏は4年ぶりとなる8強入りを果たした。
第100回 高校野球選手権大会・12日目結果
【第1試合】
報徳学園(東兵庫) 7 - 2 愛工大名電(西愛知)
愛|100 100 000|2
報|004 030 00X|7
<継投>
報:林(7回)→ 木村(2回)
愛:室田(2回2/3)→ 秋山(5回1/3)
<本塁打>
報:なし
愛:安井(4回ソロ)
【第2試合】
二松学舎大付(東東京) 0 - 6 浦和学院(南埼玉)
二|000 000 000|0
浦|002 031 00X|6
<継投>
二:海老原(4回)→ 岸川(3回1/3)→ 大庭(0回2/3)
浦:渡辺(9回)
<本塁打>
二:なし
浦:なし
【第3試合】
済美(愛媛) 3 - 1 高知商(高知)
済|000 010 200|3
高|000 000 100|1
<継投>
済:山口(9回)
高:北代(9回)
<本塁打>
済:なし
高:なし
【第4試合】
大阪桐蔭(北大阪) 3 - 1 高岡商(富山)
高|010 000 000|1
大|002 001 00X|3
<継投>
大:横川(5回)→ 柿木(4回)
高:山田(8回)
<本塁打>
大:なし
高:なし