◆ スタメン定着から好調キープ
切り込み隊長・坂本勇人の離脱から1カ月…。打線の柱の離脱はチームにとって大きな痛手となっているものの、ぽっかりと空いた穴を埋めるべく奮闘する新たな力が現れた。
8月12日の広島戦、「1番・中堅」に入った重信慎之介が2本の二塁打と三塁打で3安打の猛打賞を記録。2度ホームに生還するなど勝利に貢献し、チームにとって“鬼門”となっていたマツダスタジアムでの連敗を「13」でストップする立役者となった。
7月末から1番での起用が増え始めると、8月はここまで15試合中10試合で1番スタメン。坂本勇人に加えて吉川尚輝まで離脱してしまった上位打線の救世主候補として良い活躍を見せている。
◆ プロ2年分を1カ月足らずで超えた!
早稲田実から早稲田大を経て2015年のドラフト2位でプロ入りした3年目の外野手。アマ時代から即戦力と言われていた快足を武器に1年目から25試合に出場すると、昨季は代走がメインながら74試合と出場数を大幅に増やしていた。
しかし、さらなる飛躍に期待がかかった今季は故障の影響から開幕は二軍スタート。交流戦も終盤に差し迫った6月に一軍昇格を果たすも、その役割は主に代走。殻を破ることができずにいた。
ところが、離脱者が相次いだところで7月27日に初のスタメン出場を果たすと、その日の試合で3安打の固め打ち。大学の先輩・青木宣親(ヤクルト)を参考に改造したという打撃で成長の跡を見せ、ここまで打率.333を記録。短い期間でプロ入りから2年間通算で放った安打数:26を上回る28本の安打をマークしている。
◆ 大ブレイクの岡本に続けるか
巨人のセンターと言えば、春のキャンプの時点では「若手の競争枠」として開放されていたポジション。陽岱鋼と長野久義という実績のある選手はライトで併用しながら、フレッシュな力の台頭を促していた。
結局、キャンプやオープン戦でアピールできた選手がいなかったため、開幕戦は陽がセンターに入ったのだが、その陽は4月3日の試合で死球を受けて骨折。早々に離脱することになってしまう。
陽の離脱の間には長野がセンターに回ったり、立岡宗一郎や時には中井大介が入ることもあったが、ポジション奪取には至らず。苦しい事情が続いていた中、7月の終盤になって重信が登場する。
重信がセンターに入ったことによって、外野は長野と陽、亀井の3人のうち2人を両翼に据え、1人は代打の切り札としてベンチに置いておくことができるようになった。コンディションや相手との兼ね合いによって起用することができるようになり、重信が出てきたことによって戦術の幅が広がった。
今季の巨人では岡本和真が大ブレイクを果たし、今では4番として君臨。かねてから課題となっていた「世代交代」という面において、重信は大きな期待がかかる存在となる。
「1番・中堅」を自分のものとすることができるか。アピールを続けている重信に注目だ。