ニュース 2018.08.20. 13:00

球界を背負う投手へ…8月17日に達成された“3つの初”

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プロ初完封を達成した千賀滉大 (C)KYODO NEWS IMAGES

意外?千賀がプロ9年目で初完封


 8月17日、6試合のフルカードで行われたプロ野球で3人の投手に「初」が誕生した。

 そのひとつがソフトバンク・千賀滉大のプロ初完封。育成から這い上がり、今や侍ジャパンでも活躍を見せるほどの球界を代表する投手であるが、意外なことに完封勝利はこれまでなかった。

 敵地で行われたオリックス戦に先発した千賀は、序盤からエンジン全開の投球で5回一死まで一人の走者も出さないパーフェクトピッチ。そこからT-岡田、宮崎祐樹に連打を許してピンチを招いたものの、冷静に後続を斬ってスコアボードに「0」を刻む。

 9回には二死まで来た後に連打を浴びて最後の試練が訪れるも、この試合の初安打を許したT-岡田を打ち取って試合終了。被安打6、9奪三振の無四球完封だった。

 7月31日の西武戦では6回11安打・5本塁打で7失点と打ち込まれ、マウンド上での振る舞いが指摘される場面もあったものの、間隔を明けて臨んだ8月10日の日本ハム戦から2試合連続の無失点投球。悔しさを糧にして、一歩前に進んだ姿を見せている。

 チームも勝率5割前後を行ったり来たりする期間が長かったが、ここに来て貯金4つと調子上向き。2位の日本ハムまで2.5差と、一時は遠ざかっていた背中が見えてきた。

 上位追撃へ、若きエースの力は不可欠。初完封がひとつのキッカケとなり、更に成長した姿を見せることができるか。今後の千賀に期待したい。


二木は5年目の初完封


 この日プロ初完封をマークした投手がもうひとりいた。ロッテの高卒5年目右腕・二木康太である。

 敵地での楽天戦に先発した右腕は、3回まで完全投球。4回に初安打と四球でピンチを招きながら無失点で切り抜け、1安打投球を続けていく。

 相手先発の塩見貴洋も好投を見せ、試合は0-0のまま7回を終了。迎えた8回にロッテが内野ゴロの間に先制点を挙げると、二木はその1点を守って9回へ。一死から島内宏明にこの試合2本目の安打を許すも、今江年晶を併殺に斬って試合終了。楽天打線をわずか2安打に封じる快投で嬉しいプロ初完封を果たした。

 3年目の2016年に7勝(9敗)を挙げて頭角を現すも、2ケタ勝利に期待がかかった昨年は前年とまったく同じ7勝9敗。それでも防御率は前年の5.34から3.39に良化。着実な進化の跡を見せていた。

 しかし、今季は開幕から1カ月で不振から抹消。それでもオールスター明けから戦列復帰すると、ここまで4戦連続でクオリティ・スタートを記録。勝ち星こそ1勝1敗となっているものの、格段に内容を改善している。

 チームはクライマックスシリーズ進出に向けて負けられない戦いが続く中、前半戦を支えてきた石川歩が離脱。このピンチを救う存在となるか。二木の巻き返しに注目だ。


山本由伸につづけ!


 最後に、3つめの「初」はヤクルト・梅野雄吾のプロ初ホールド。高卒2年目の19歳右腕がブルペン陣の一角に名乗りを挙げている。

 ドラフト時は今季ブレイク中のオリックス・山本由伸、阪神の浜地真澄、そして現在は社会人・JR東日本で活躍している太田龍とともに「九州四天王」の一員として注目を集めていた右腕だが、2年目の今季は4月30日の巨人戦で一死も取れずに6失点を喫すると、先発に抜擢された広島戦も1回1/3を5失点と試合を作ることができなかった。

 それでも、この8月に一軍に戻ってくると、以降はリリーフとして3試合連続の無失点投球。8月17日の阪神戦では1点差の7回を抑えてプロ初のホールドを記録した。

 夏場に差し掛かり、特にブルペン陣の負担は大きくなりがち。そんな中で中尾輝が登録抹消中、一軍復帰した秋吉亮の調子もいまひとつというところで若き右腕にかかる期待は大きい。ヤクルトのプロ2年目右腕の今後が楽しみだ。
 


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