◆ 平良が古巣相手に初登板
DeNAの先発は、16年オフに山口俊の人的補償で巨人からDeNAに移籍した平良拳太郎。古巣との初対戦で“恩返し”をしたいところだった。
初回は危なげのない立ち上がりを見せたが、2回に右飛かと思われた打球が横浜の風にのり、先制のホームランを許してしまう。続く3回には、二死走者なしから、田中、マギーに連打を許し、岡本の適時打で2失点。その後は自らの好フィールディングもあり、4回と5回を無失点で切り抜けたが、6回に岡本と阿部の連打で4失点目を喫した。
しかし、ラミレス監督は「テンポもスピードも良かった」と評価。古巣相手の初登板は6回4失点という結果に終わった。
◆ ベテラン左腕に翻弄され…
巨人の先発は内海哲也。7月31日に行われた横浜スタジアムでの試合は、散発の6安打に抑えられて完封負け。
指揮官は、前カードから引き続き好調の大和をトップバッターに指名。その大和がいきなりヒットを放ち、ラミレス采配的中かと思いきや、2番のネフタリ・ソトが三振、後続も凡退してチャンスを広げられない。
大和は本塁打を含む4安打と獅子奮迅の活躍を見せたが、2番ソト、3番ロペス、4番筒香の中軸が1安打と沈黙。結局、内海には7回1失点に抑えられ、その後を受けた澤村とアダメスを攻略することもできなかった。
ラミレス監督は「あきらめないでやっていくしかない。まだ30試合ある」と前を向いたが、最下位転落の事実は隠せない。これでラミレス政権下ではワーストの借金「13」。明日以降の反撃に期待したいところだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)