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増井、薮田につづけ…チームを上位に導く“配置転換”

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ヤクルト・原樹理(C)KYODO NEWS IMAGES

戻ってきた“先発・井納”


 8月22日の巨人戦で、今季の4勝目を挙げたDeNAの井納翔一。7月8日の先発復帰戦以来となる白星を掴んだ。

 過去4年で3度の150イニング超えを記録しているように、プロ入りから先発をメインでやってきた右腕。しかし、今季はチーム事情もあって中継ぎに転向。アレックス・ラミレス監督にとっては優勝に向けた“秘策”のひとつだったが、なかなか結果が出ないまま5月の下旬に登録抹消。その後、先発陣が苦しくなったところで先発への復帰が決まった。

 先発として一軍に戻って以降は4試合で2勝2敗。大量失点によるノックアウトもあるも、ここ2戦は7回を投げきるなど先発の役割を果たしている。特にリリーフ陣が開幕からフル回転で来ているということもあるだけに、ある程度のイニングを投げてくれる存在というのは貴重だ。

 チームは最下位を争う苦しい状況にあるものの、2位以下が全チーム借金という混戦もあって2位までも5ゲーム圏内と十分に届く範囲で収まっている。井納は先発陣の軸となってチームを逆襲へと導くことができるだろうか。


先発に戻ってプロ初完封!


 ヤクルトの原樹理も、中継ぎから先発に回って好投を見せている。

 今季は先発として開幕を迎えるも、白星なしの5敗と結果が出ず。6月からはリリーフに転向。そこから1カ月で12試合・13イニングを投げて1勝負けなし、防御率0.00という好投を披露した。

 7月18日から先発に戻ると、初戦こそ黒星を喫するものの、6試合で3勝1敗、防御率2.43と先発でも好成績。8月16日の巨人戦では9回を4安打・12奪三振の無四球完封。うれしいプロ初完封勝利も掴んだ。
 
 現在3連勝中と勢いに乗っており、後半戦のチームにおける欠かせない存在となりつつある。混セを抜け出す原動力となるか、3年目右腕の今後に注目だ。


ロッテ・有吉はすでに5勝


 パ・リーグでは、プロ2年目の有吉優樹が先発に転向して結果を残している。

 大学・社会人を経てのプロ入りとなった即戦力右腕は、ルーキーイヤーから53試合に登板。2勝5敗16ホールド・1セーブ、防御率2.87とフル回転でチームを支えた。

 今季も中継ぎとして開幕を迎えたものの、5月23日の日本ハム戦から先発に転向。初戦こそ黒星となるも、6月は3戦3勝でローテーションに定着している。

 直近2戦も2勝でシーズン5勝と白星を量産。序盤のチームを支えた石川歩が離脱している中、チームを支えてきた。

 今や石川だけでなく、13勝を挙げている勝ち頭のマイク・ボルシンガーに、ここまで5勝もローテの柱である涌井秀章も登録抹消中。ということは、現在の一軍の勝ち頭は有吉ということになる。クライマックスシリーズへの灯火を消さないためにも、有吉が踏ん張りたいところだ。


 近年を振り返ってみても、2016年に大逆転でパ・リーグを制した日本ハムでは、不動のストッパーだった増井浩俊が先発に転向して大成功。優勝・日本一の原動力となった。昨年も広島で薮田和樹がシーズン中に先発転向した後、最高勝率のタイトルを活躍する大ブレイク。チームを優勝へと導いている。

 配置転換が起爆剤となり、上位進出という例はこれまでも多々ある。今回取り上げた中継ぎ→先発で結果を残している男たちは、チームを上位へと導く使者となるか。今後の活躍に期待したい。


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