“100回目の夏”でひと区切り
第100回の甲子園が幕を閉じてから4日…。高校野球界を揺るがす大きなニュースが飛び込んできた。
今春のセンバツ準優勝チームであり、夏の甲子園にも出場した智弁和歌山高の高嶋仁監督が、この夏をもって監督の座から退くことを発表。今後は名誉監督としてチームと関わっていくことが明らかとなった。
智弁学園(奈良)で監督生活をスタートし、1980年から智弁和歌山の指揮を執った高嶋監督。甲子園には春夏通じて38回も出場し、春は1回、夏も2回の優勝を経験。春夏通じて68勝は監督による甲子園の歴代最多勝記録である。
通算勝利記録の今後…
【監督・甲子園通算勝利数】
1位 68勝 高嶋 仁(智弁学園、智弁和歌山)
2位 58勝 中村順司(PL学園)
3位 55勝 西谷浩一(大阪桐蔭)
4位 51勝 渡辺元智(横浜)
4位 51勝 前田三夫(帝京)
6位 50勝 馬淵史郎(明徳義塾)
7位 40勝 木内幸男(取手二、常総学院)
8位 38勝 阪口慶三(東邦、大垣日大)
9位 37勝 蔦 文也(池田)
9位 37勝 小倉全由(日大三)
こちらが2018年の夏を終えた段階での勝利数ランキング。高嶋監督の大記録をすさまじい勢いで猛追しているのが、大阪桐蔭を率いる西谷浩一監督だ。
高校野球史上初となる“2度目の春夏連覇”を達成。今年だけで11勝を積み上げ、ついにトップ3まで浮上した。48歳の段階でこの位置につけているというのは驚異的といっていいだろう。
かねてから高嶋監督を“憧れ”、“大目標”としてきた西谷監督が新記録を打ち立てるのはいつになるのか…。来年も大阪桐蔭から目が離せない。