◆ 3年連続10勝到達!
パ・リーグの首位を走る西武は31日、京セラドーム大阪でオリックスと対戦。先発の菊池雄星が7回無失点の力投を見せると、5回表に一死二塁から女房役の炭谷銀仁朗が適時打を放ち、1-0で勝利した。これでチームは3連勝。貯金を「23」に伸ばすと共に、勝利を収めた菊池も3試合ぶりの白星で今季10勝目を飾り、3年連続の2ケタ勝利に到達した。
試合後、自身のピッチングについて菊池は「初回と2回はピンチがあったけど、そのあとは気持ちが出せた。ストライク先行でいいカウントを作り、ピッチャー有利の方向に持っていけた」と振り返り、「チームはいい状態。最近は勝てていなかったので、9月と10月はチームの勝ちに貢献できるように頑張ります」とコメント。後半戦に入ってからのわずか2勝(7試合に登板)という状況だったが、「優勝に向かって突き進むだけ」と、残り試合での巻き返しを誓った。
◆ アクシデントも「ダメージはない」
さらに、「投げた瞬間に攣って痛みがあった」という脇腹については、「怖さもあったが痛みもなく、問題なく投げられた。筋肉のダメージはない」と大事には至っていないことを強調。3年連続の二ケタ勝利にも、「いい意味で数字にとらわれなくなった。チームのためにチームのことだけを考えて投げていきたい」と先を見据え、「残り4か5試合しか投げられないので、落とせない試合が続く。全部勝つつもりで投げたい」と意気込んだ。
また、先発の菊池を7回98球で交代させたことについて、西武の辻発彦監督は「これから大事な闘いが続くし、厳しい場面でも投げなきゃいけないですからね」と語り、負けられないが続くシーズンの最終盤を見据えての交代であることを示唆。最後には「銀も頑張った。あの1点がなかったら勝っていないわけだから、バッテリーで掴んだ試合」と、脇腹をつりながらも力投を続けたエースと、そのエースをリードしながら勝負を決める殊勲打を放った炭谷を称えた。
◆ 今季の菊池の登板試合
3/30:○ vs.日 7回(115球)2失点
4/06:○ vs.オ 8回(109球)1失点
4/13:○ vs.楽 6回( 99球)5失点
4/20:○ vs.ロ 8回(108球)5失点
4/28:○ vs.楽 6回( 71球)0失点
5/04:- vs.楽 7回(104球)5失点
6/01:○ vs.神 6回( 92球)0失点
6/08:○ vs.巨 7回(106球)0失点
6/15:- vs.中 8回(117球)2失点
6/22:○ vs.ロ 7回(118球)6失点
6/29:● vs.楽 5回(118球)1失点
7/08:- vs.楽 9回(118球)1失点
7/20:● vs.楽 6回(107球)6失点
7/26:- vs.オ 9回(127球)1失点
8/03:- vs.日 6.2回(122球)3失点
8/10:○ vs.楽 7回(111球)3失点
8/17:● vs.日 7回(127球)4失点
8/24:● vs.ソ 8回(119球)3失点
8/31:〇 vs.オ 7回( 98球)0失点
◆ 菊池の年度別通算成績
11年:10試( 54.1回)4勝1敗 防4.14
12年:14試( 81.1回)4勝3敗 防3.10
13年:17試(108回) 9勝4敗 防1.92
14年:23試(139.2回)5勝11敗 防3.54
15年:23試(133回) 9勝10敗 防2.84
16年:22試(143回) 12勝7敗 防2.58
17年:26試(187.2回)16勝6敗 防1.97