新井貴浩
2018年、現役引退を表明するプロ野球広島の新井貴浩選手=広島市のマツダスタジアム

◆ プロ20年目での引退

 広島の新井貴浩内野手(41)が5日、記者会見を開き、今季限りでの引退を発表した。

 会見場に姿を見せた新井は「今シーズン限りで現役を引退することを決めましたので、ご報告させていただきます。ありがとうございました」と挨拶。8月初旬には引退を決意し、球団から留意を受けたことなどを明かし、様々な人たちへの感謝の思いを口にした。

 引退の理由については、今後のカープを考えたときに「今年がいいんじゃないかと考えた」と語り、「ファンをなかなか喜ばせることができなかった」ことを悔やみつつ、仲間やファンへの感謝の思いが「自分の体をここまで動かしてもらった」と振り返った。また、「最後に日本一になって、みんなとうれし涙で終われれば最高かな」と述べ、そのために「最後の最後まで全力で頑張りたい」と決意を新たにしていた。

◆ 引退という決断

--球団に引退の意思を伝えたのはいつか?
8月の初めの方ですね。

--至った経緯、思いは?
自分の中では早い段階でそういう風に決めようと考えていました。8月に入ってすぐ(球団本部長の)鈴木さんの方に引退させてもらいますとお伝えしました。球団はじめ鈴木さんからは「考え直せ」と。「まだ辞めるな」と言っていただいて1カ月間、考え直してくれと言っていただいたんですけど、8月いっぱいまで考えて、自分の気持ちが変わることはなかったので、そうお伝えしました。

--早い段階というのは。
これといった決定的なタイミングはなかったんですけど、だんだん自分のことを考えていて、そろそろかなと。考え出したのは交流戦終わったぐらいですかね。

--1カ月間気持ちが変わらなかったのは。
いま若手がすごく力を付けてきてますし、これから2年後、3年後、また5年後のカープのことを考えたときに、今年がいいんじゃないかなと考えました。

--いまの率直な気持ちは?
自分の中では2015年にカープに戻ってきてから、とにかくカープのために少しでも力になりたいと思って帰ってきましたし、その時は1年間やって力になれなかったら辞めようと思っていた。こうして4年間もやらせていただいて、また優勝もさせていただいて、本当に周りの方に感謝の気持ちしかないです。

◆ 黒田さんには…

--誰かに相談したのか?
黒田さんには早い段階でそういう気持ちですと。石原にも言っていましたね。

--黒田さんの反応は。
「えっ、ホンマか」って。それが第一声でした。

--黒田さんからはボロボロになっても続けてほしいと言われていたが?
最初はまだまだできるだろうという感じだったんですが、しゃべっていくうちに「お前が決めたことだから、あとは最後までお前らしく頑張れ」と言っていただきました。

--石原選手の反応は
何も言葉を発することなく、ショックそうでしたね(笑)

--石原選手には何か言葉は?
ベテランは僕と石原ぐらいですかね。あとは石原だけになってしまったので、「まだまだお前の力は必要だと思うし、少しでも長く頑張れよ」というふうに言いました。

--家族には?
子どもに伝えたときは「何で?」という反応で、辞めてほしくなさそうな表情でしたね。

--気持ちが揺るがなかったのはなぜ?
本当にマツダスタジアムだけに限らず、どこの球場でも代打や打席に立つ度、大歓声をいただいて、今年はなかなか喜ばせてあげることができていないので、そういうことを含めて申し訳ないと思いますし、25番のユニホームを着て応援してくれる人がたくさんおられる中で、もう今年でユニホームを脱ぐと決断したので、そういう方たちにも申し訳ないなと。そういう人たちを悲しませてしまうのは申し訳ないです。

◆ 全力疾走で駆け抜けたい

--こだわりは?
自分は大した選手ではない。練習することでここまで越させていただいた。本当に運がいい。周りの方の出会いに恵まれた運のいい選手だったと思います。

--恩師は?
本当にたくさん数え切れないぐらいおられるんですけど……山本浩二さんは一番迷惑をかけた監督なので、事前に連絡して気持ちを伝えました。

--山本浩二さんからかけられた言葉は?
よく頑張ったなと。最高の引き際じゃないかと言ってもらいました。

--プレーの満足度は?
もちろん満足はしていない。ただ気持ちが折れることはない。毎回毎回たくさん大きな声援をいただいているので、最後までちょっとでも喜んでもらいたいという気持ちでプレーしたいと思っています。

--このタイミングで発表した理由は?。
すべて球団の人にお任せしていた。自分としては全部終わってからでも良かったんですけど、発表してたくさんの人に見てもらった方が良いと言っていただいて、こういうタイミングになりました。

--残りシーズンどんな姿を見せたいか?
結果で喜ばせたいと思ってやりますし、最後の最後まで、全力疾走で駆け抜けたいと思っています。

◆ 初の日本一へ

--残りシーズンへの意気込みを
本当の戦いは10月、11月に来ると思うので、自分もチームの力になれるように、また最後の最後にかわいい後輩たちと喜び合えるように頑張っていきたいです。

--育ててもらった球団で引退すること
感謝の言葉しか見つからないですね。当時も言いましたけれど、まさかもう一度カープのユニホームを着させていただけるとは思ってなかったですし、1年1年が勝負だと思って、4年間もやらせていただいて、優勝も経験させてもらって、球団はじめファンの皆様には感謝しかない。それが自分の体をここまで動かしてもらったと思う。

--日本一は未経験
最後に日本一になって、みんなとうれし涙で終われれば最高かなと思います。また自分もなんとか力になれるように最後の最後まで全力で頑張りたいと思います。

--晴れやかな顔ですが…
僕の表情ですか? 晴れやかですか?(笑)まだまだ試合は続きますし、本当、ここまでやらせていただいたと、ありがとうございますという気持ちでそうなっているんですかね。でもやはり誰でもいつでも別れというのは寂しい気持ちになりますね。

--抜けた穴について
そんなことはないと思う。若い選手はチャンスだと思って欲しいし、そこでまた競争が生まれて、それがまたこれからのカープの強さにつながっていくと思います。

--強いカープについて
ポテンシャルの高い、良いものを持った若い選手が多いなと感じています。その中でも良い子が多いですね。素直で性格の良い子が多い。本当にかわいい後輩たちです。

--満員のスタジアムについて
戻ってきたときは、まさかここまで応援していただけるとは思っていなかったので。帰ってきて初めての開幕戦、ヤクルト戦での代打の打席とかは生涯忘れることはないですし、たくさん声援を送ってくれるファンに喜んでもらいたい気持ちがあったから、ここまで体が動いてくれたんじゃないかなと思います。

--歴代の大打者は引退時「打撃は極められなかった」と語ったが?
もちろん極められていないですね。(笑)バッティングってこれでいいっていうのはないと思いますし、いまでもこの年になっても、まだ良いのがあるんじゃないか、もっと良くなるんじゃないかと思ってやっていますし、極めるというのはないと思います。

この記事を書いたのは

藤田皓己

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