今季11勝目を挙げたヤンキース・田中将大

◆ 順調に白星を積み上げる田中将大

 現地時間9月8日(日本時間9月9日)、敵地で行われたマリナーズ戦で先発したヤンキースの田中将大が“お得意様”を相手に躍動。8回を投げて今季最多の10奪三振、3安打で無失点の快投を披露し、今季11勝目を挙げた。

 5年連続の2ケタ勝利に王手をかけてから“10勝目”を掴むまでに時間を要した田中だったが、現地1日のタイガース戦に勝ってトンネルを脱出。8月は0勝3敗で防御率4.40と苦戦したのに対し、9月に入ってからはこれで2戦2勝、防御率は驚異の0.60と絶好調だ。

 また、この勝利で日米通算162勝目。NPBの現役選手でトップをひた走る石川雅規(ヤクルト)に追いついた。今年の11月で30歳になる右腕には、投手の勲章である「200勝」への期待も高い。

◆ 現役投手で最も勝利を挙げているのは…?

 名球会入りの条件である「通算200勝」。日米通算では2016年に黒田博樹が達成しているが、NPBのみとなると2008年の山本昌を最後に達成されていない。

 野手の名球会入りの条件である「通算2000安打」は今季も内川聖一が達成し、現在も福浦和也が秒読み段階に突入。このところは毎年のように達成者が現れているだけに、やはり投手の方のハードルの高さを感じてしまう。

 次の“200勝投手”が誕生するのはいつになるのか。そして誰が達成するのか。今回は現役投手たちの「日米合算の勝利数」に注目。ランキングにまとめてみた。

【現役選手・勝利数ランキング】
1位 170勝 岩隈久志 ☆日米通算(107+63)
2位 169勝 松坂大輔 ☆日米通算(113+56)
3位 162勝 石川雅規
3位 162勝 田中将大 ☆日米通算(99+63)
5位 150勝 ダルビッシュ有 ☆日米通算(93+57)
6位 142勝 杉内俊哉
7位 134勝 上原浩治 ☆日米通算(112+22)
7位 134勝 前田健太 ☆日米通算(97+37)
9位 133勝 内海哲也
10位 131勝 和田 毅 ☆日米通算(126+5)
※日本時間9月9日終了時点

 日米通算で最も勝利を挙げているのは、現マリナーズの岩隈久志。メジャー移籍後も安定して勝ち星を重ね、日米通算200勝まであと30勝というところまで来ている。ただし、昨年のシーズン中に右肩の故障が発覚して戦線を離脱。今なお復帰することはできておらず、足踏みが続いている状況だ。

 岩隈を1勝差で追うのは中日の松坂大輔。日本復帰後は苦しい日々を送った怪物も、現役にこだわり続け今季12年ぶりとなる日本球界での白星をゲット。ここまで5勝を挙げ、止まっていた数字を再び動かした。

 しかし、トップの岩隈は現在37歳で、松坂も9月13日に38歳を迎える。やはり全盛期のようにハイペースで白星を重ねていくのは難しく、「200勝」への道のりは険しいと言わざるを得ない。

 そこで、期待がかかるのが田中である。まだ30歳という年齢に加え、安定して2ケタ勝利を記録している実績。大きな故障さえなければ、5年以内には届くはずだ。

 現代では困難と言われる「200勝」への挑戦…。黒田博樹に続く投手は一体誰になるのか。今から楽しみにしたい。

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ベースボールキング編集部

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