今日の「スポーツアナザーストーリー」は、今季限りで引退する意向を表明した巨人・杉内俊哉投手のエピソードを取り上げる。
巨人・杉内俊哉投手(37歳)が、今季限りでユニフォームを脱ぐことが分かりました。現役2位の通算142勝をマークしているサウスポー・杉内ですが、2015年、ソフトバンク時代から痛めていた右股関節痛が悪化し、戦線を離脱。オフに手術を受けましたが、股関節をかばって投げたことで、左肩痛も発症。ここ3シーズンは、1軍のマウンドに上がる機会がありませんでした。
2015年には推定5億円だった年俸も、オフの更改で、90%ダウンの5,000万円に。昨年オフは、さらに半分の2,500万円まで下がりましたが、ファームで懸命にリハビリを続けていた杉内。現在、同じく故障と闘っている山口鉄也も、杉内についてこう語っています。
「ずっとひたむきにリハビリに励んで、辛いという姿を見せない。自分も励みになりました」。
身長は、プロ野球選手としては小柄な175センチ。体格に恵まれていたわけでもありませんが、不断の努力と不屈の精神で、杉内は17年間、プロの世界で戦ってきたのです。
しかし「体がもう限界」「十分、やりきった」と、引退の意向を表明。近く、記者会見を開く予定です。
杉内といえば、プロ4年目の2005年に18勝を挙げ、ソフトバンクの日本一に貢献。この年、最多勝、沢村賞、パ・リーグMVPに輝くなど、数々の輝かしい勲章を手にしました。
巨人にFA移籍した2012年からは、3年連続で2ケタ勝利をマークし、セ・リーグ3連覇に貢献。移籍1年目のセ・パ交流戦では、楽天・田中将大と投げ合い、9回2アウトまでパーフェクトを続けたこともありました。そこでフォアボールを出し、惜しくも偉業達成は逃しましたが、ノーヒットノーランを達成。また3度出場したWBCでの活躍も見逃せません。
移籍していきなりエースナンバーの「背番号18」を背負ったことで、いろいろ言われたこともありましたが、結果を残して黙らせてきた杉内。そしてライバルとしてパ・リーグ時代に何度も投げ合い、励みにしていたのが、同世代の中日・松坂でした。
自分の世代が「松坂世代」とくくられることに、反発心もあったかもしれません。「アイツにだけは負けたくない」と闘志を燃やし、なんとかその差を縮めようとしたことが、ここまで現役を続けてこられた理由でもあるのです。
残念ながら、巨人・中日戦での「同期対決」は実現しませんでしたが、
「言葉がふさわしいか分からないけれど『おなかはいっぱい』です」
と語った杉内に、悔いはありません。17年間、お疲れ様でした!
巨人・杉内俊哉投手(37歳)が、今季限りでユニフォームを脱ぐことが分かりました。現役2位の通算142勝をマークしているサウスポー・杉内ですが、2015年、ソフトバンク時代から痛めていた右股関節痛が悪化し、戦線を離脱。オフに手術を受けましたが、股関節をかばって投げたことで、左肩痛も発症。ここ3シーズンは、1軍のマウンドに上がる機会がありませんでした。
2015年には推定5億円だった年俸も、オフの更改で、90%ダウンの5,000万円に。昨年オフは、さらに半分の2,500万円まで下がりましたが、ファームで懸命にリハビリを続けていた杉内。現在、同じく故障と闘っている山口鉄也も、杉内についてこう語っています。
「ずっとひたむきにリハビリに励んで、辛いという姿を見せない。自分も励みになりました」。
身長は、プロ野球選手としては小柄な175センチ。体格に恵まれていたわけでもありませんが、不断の努力と不屈の精神で、杉内は17年間、プロの世界で戦ってきたのです。
しかし「体がもう限界」「十分、やりきった」と、引退の意向を表明。近く、記者会見を開く予定です。
杉内といえば、プロ4年目の2005年に18勝を挙げ、ソフトバンクの日本一に貢献。この年、最多勝、沢村賞、パ・リーグMVPに輝くなど、数々の輝かしい勲章を手にしました。
巨人にFA移籍した2012年からは、3年連続で2ケタ勝利をマークし、セ・リーグ3連覇に貢献。移籍1年目のセ・パ交流戦では、楽天・田中将大と投げ合い、9回2アウトまでパーフェクトを続けたこともありました。そこでフォアボールを出し、惜しくも偉業達成は逃しましたが、ノーヒットノーランを達成。また3度出場したWBCでの活躍も見逃せません。
移籍していきなりエースナンバーの「背番号18」を背負ったことで、いろいろ言われたこともありましたが、結果を残して黙らせてきた杉内。そしてライバルとしてパ・リーグ時代に何度も投げ合い、励みにしていたのが、同世代の中日・松坂でした。
自分の世代が「松坂世代」とくくられることに、反発心もあったかもしれません。「アイツにだけは負けたくない」と闘志を燃やし、なんとかその差を縮めようとしたことが、ここまで現役を続けてこられた理由でもあるのです。
残念ながら、巨人・中日戦での「同期対決」は実現しませんでしたが、
「言葉がふさわしいか分からないけれど『おなかはいっぱい』です」
と語った杉内に、悔いはありません。17年間、お疲れ様でした!