ラミレス
報道陣の取材に応じるDeNA・ラミレス監督 [写真=萩原孝弘]

◆ 藤浪にグランドスラムを被弾…

 DeNAは、ここまで3勝9敗、防御率6.60と苦しいシーズンを送っている左腕・今永昇太が先発。阪神戦は5試合に先発して1勝3敗、防御率6.31と不甲斐ない結果を残しており、本人も前日に「今永なら打てるという印象を与えてしまってはいけない。結果を出す」と意を決してマウンドにあがった。

 ところが初回、先頭の糸原健斗にレフトオーバーの二塁打を許すと、大山悠輔とナバーロに適時打を打たれて2点を献上。2回は三者凡退で終えたものの、3回には大山に本塁打を被弾し、糸井嘉男、陽川尚将に連続ヒット、ナバーロにフォアボールを与え、満塁としたところで無念の降板となった。

 代わった田中健二朗は、中谷将大と梅野隆太郎に連続四球で押し出しを許すと、続く藤浪晋太郎にレフトへ満塁ホームランを打たれてしまう。その後も阪神打線の勢いを止められず、大山が1イニング2本塁打を記録するなど、一挙9点のビッグイニングを作られてしまった。今永の「試合を作れず、チーム、中継ぎに迷惑をかけて申し訳ない」の言葉通り、つぎ込んだ投手陣がことごとく失点を重ね、最終的には4-20というスコアで大敗を喫した。

  ラミレス監督が15日の巨人戦終了後、「明日の試合(16日の阪神戦)が今シーズンで、モースト・インポータント(最も重要)」と位置付けたゲームに惨敗。試合後、指揮官は「これも野球の試合のひとつ」と淡々と振り返り、「(タイガースは)これだけ点を取ると、統計的に次の日は取れないもの。0-1でも4-20でも同じ1敗」と前を向いた。そして最後に、「また明日!明日!Tomorrow is another day!」と自らをを鼓舞するように取材を締めくくった。

文・取材=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)

もっと読む