国指定の難病から復活勝利も…
ロッテは25日、大隣憲司投手と岡田幸文選手が今季限りで現役引退することを発表した。
大隣はプロ12年目の33歳左腕。京都学園大から近畿大を経て2006年のドラフト希望枠でソフトバンクに入団すると、1年目こそ期待に応えることができなかったものの、プロ2年目にはチーム最多の11勝(8敗)をマーク。その後は度重なる故障に苦しみながら、2012年には12勝(8敗)を挙げる復活を見せた。
ところが、2013年には国指定の難病『黄色靱帯骨化症』を患い、再びリハビリ生活へ。2014年には復活勝利を挙げたものの、本来の姿を取り戻すことはできず、2017年にはソフトバンクから自由契約に。トライアウトからロッテへの入団を掴むも、一軍登板は1試合のみで勝利を挙げることはできなかった。
▼ 大隣憲司・コメント
12年間のプロ野球生活、温かいご声援ありがとうございました。
順風満帆なプロ野球人生ではありませんでしたが、
色々な方々に支えられてここまでやってくることができました。
心より感謝しております。本当にありがとうございました。
投手を救った守備の名手
岡田はプロ10年目の34歳外野手。全足利クラブから2008年の育成ドラフト6位でプロ入りすると、持ち前の俊足とそれを活かした広大な守備範囲ですぐに支配下登録を勝ち取った。
2010年に初めての一軍昇格を果たすと、72試合に出場。日本シリーズでは第7戦の延長12回に浅尾拓也から決勝打を放ち、バットの方でもチームに貢献。日本一の立役者となる。
以降は6年連続で100試合以上に出場するなど、チームに欠かせない存在に。ゴールデングラブ賞も2度受賞するなど、球界を代表する外野守備の名手となった。
近年は打撃の方で不振が続き、若手にポジションを譲る機会も増加。ここ2年間安打が出ておらず、現在プロ野球ワースト記録に王手をかける「57打席連続無安打」中。また、プロ入りから「2496打席本塁打なし」はプロ野球記録で、こちらも今なお継続している。
▼ 岡田幸文・コメント
10年間という短い間ではありましたが、本当に幸せな野球人生でした。
千葉ロッテマリーンズに育成で拾ってもらって、
ここまで野球をやらせていただいたことを
今後の人生においてプラスにしていきたいと思います。
悔いはありません。
このような充実した幸せな野球人生を送れたのは
ファンの皆様のご声援があったからだと思います。
応援いただき本当にありがとうございました。