チームの責任は私の責任
オリックスの福良淳一監督が25日、今季限りで辞任する意向を球団に伝えていたことを認めため、オリックスの長村裕之球団本部長が急遽会見を開き、経緯を説明した。
長村本部長は、福良監督が湊通夫球団社長に対して9月頭に辞任の意向を伝えたことを認め、その後の話し合いの場で、「まだ20数試合残っているし、時間もあるので前向きに考えていきましょう」と翻意に努めたが、「3年間のチームの責任は私の責任」と語る福良監督の考えは変わらず、約1週間前に監督の意向を了承したことを明かした。
福良監督は、4年連続のシーズン負け越しが決定した24日のロッテ戦後に「全部自分の責任やないですか。そこは!」と、自身の責任について言及。口ぐせでもある「そこは!」には決意がこもっているようにも思えた。
後任監督は白紙
長村本部長は「このチームを変えたいという思いが強く、とても熱意のある監督だった」と福良監督を評価しており、「今後も我々フロントとともに違う側面で協力してもらいたい」と監督以外でのポジションを用意して球団に残留してもらいたい意向を本人には伝えたとのこと。
後任監督については「白紙。これからの作業」と話し、今回の辞任については、福良監督とともに就任した田口壮二軍監督や選手たちに「まだ伝えていない」という。福良監督は今シーズン最終戦の来月5日まで指揮を執り、代行時代も含めて4シーズンの監督生活を終える。
▼ オリックス過去4シーズンの成績
15年:5位 61勝80敗2分/勝率.433
16年:6位 57勝83敗3分/勝率.407
17年:4位 63勝79敗1分/勝率.444
18年:4位 60勝70敗5分/勝率.462
※15年はシーズン途中の就任
※18年は9月24日終了時点の成績
取材・文=どら増田