「野球選手じゃなくてもパパはパパ」
ロッテの岡田幸文選手は26日、ZOZOマリンスタジアムで引退会見を行った。
晴れやかな表情で会見に臨んだ岡田は、引退を決意した要因について「以前だったら追いついていた打球に追いつかなかったり、盗塁にしてもスタートがちょっと自分の意識と違ったり、2年連続安打も打ててないですし…。そういったところです」と説明。「育成で拾っていただいて、10年間という長い間現役生活を続けさせてもらった。他でやる考えは正直なかった」と、ユニフォームを脱ぐ決断に迷いはなかったことを明かした。
また、決断にあたって家族に相談したことも振り返り、子どもたちからは「野球選手じゃなくてもパパはパパだよ、と言ってもらえて安心しました」と笑顔を見せる。
終始明るい表情で行われた会見だったが、最後に花束を持って福浦和也が登場すると、思わず涙をこらえきれない場面も…。今後については未定も、「ロッテのために恩返しできることがあれば」と最後までチーム愛を貫いてみせた。
▼ 岡田幸文・引退会見
「現実と自分の動きがかけ離れて…」
また、同じく今季限りで現役を引退する大隣憲司投手もZOZOマリンスタジアムで会見に臨んだ。
今の心境について、「ホッとしている部分もありますし、やりきったという気持ちもあるのはある」と語った左腕。引退を決断した要因については、「体の方もだんだん言うことをきかなくなってきている部分もあって、そのなかで若い子に混じってもう一度一軍のマウンドへと思ってやってきた。現実と自分の動きがかけ離れている部分もあって、そろそろやめどきなのかなと」と振り返る。
「チームの力になれなかったのが一番の心残り」と言う大隣。こちらも今後は「全然決まっていない」とのことだが、「本当に野球しか知らない人間なので、野球になにかしら貢献できればなと思う」と指導者の道への意欲も示した。
▼ 大隣憲司・引退会見