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相次ぐ“松坂世代”の引退…現役野手は3人に

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リタイアメントセレモニーで花束を受けたG後藤武敏(中央)と花束を贈呈した中日・松坂大輔(左)とDeNAの小池正晃コーチ [写真=萩原孝弘]

あの夏から20年…


 プロ野球の2018シーズンもいよいよ大詰め。この時期になると、寂しい話題も聞こえるようになってくる。

 28日には、日本ハムの矢野謙次が今季限りでの現役引退を発表。代打の切り札として活躍を見せ、巨人・日本ハムの2球団で勝負強い打撃を披露。ファンから愛された名選手が、また一人ユニフォームを脱ぐ決断を下した。

 矢野といえば、1980年生まれのいわゆる“松坂世代”。球界屈指の当たり年として知られる名選手を多く輩出した世代であるが、横浜高校の松坂大輔が伝説を作ったあの夏の甲子園から早20年――。松坂世代と呼ばれた選手たちも37歳から38歳を迎え、徐々に“決断”を迫られる選手も増えてきた。

 今季で言えば、巨人の杉内俊哉とDeNAの後藤武敏が立て続けに引退を発表すると、27日にはオリックスの小谷野栄一が引退を発表。そして28日、矢野謙次が続けて引退を発表した。NPB以外でも、BCリーグ・栃木でプレーしていた村田修一も引退を表明。同世代の選手たちがこれだけ揃って引退を発表するというケースも珍しい。

 また、印象的だったのが、それぞれの選手が“松坂世代”であることを意識していたこと。後藤は引退会見で「松坂世代というのは世間から見てもすごく影響力があって、そんな世代のひとりとしていられたのは幸せなことだと思います」と語り、引退セレモニーでも「松坂世代の一員でいられた事に感謝し、引退します!」と喜びのコメント。小谷野も「松坂世代と呼ばれる選手になれたことを誇りに思うし、マツが引っ張ってくれたから、これまで頑張ってこれた」と27日の引退会見で松坂へ感謝の言葉を残している。


現役の松坂世代は現時点で9人に


 今季開幕時は13人いたNPB所属の“松坂世代”は、現時点で9人に減った。特に野手は3人が引退を決断したため、残っているのは実松一成(日本ハム)、渡辺直人(楽天)、工藤隆人(中日)の3人だけとなっている。

 世代頭の松坂大輔は9月13日の阪神戦でバースデー勝利を挙げ、試合後のヒーローインタビューでは去りゆく同世代選手たちに対して「きょうは彼らの分の気持ちもこめて投げた」とし、「『ボクはもうすこしがんばるよ』という決意表明の日にしたいと思っていた」と力強く語った。

 それぞれが意識をし合い、互いを高め合ってきたからこそ、“松坂世代”は球界最強と呼ばれるまでになった。残る者は去る者の想いも背負って戦い、去る者は残った者の勇姿に力をもらいながら新たな戦いへと挑む…。彼らの「次の1年」に注目だ。


“松坂世代”の動向


<投手>
・杉内俊哉(巨人) → 現役引退
・和田 毅(ソフトバンク)
・久保裕也(楽天)
・永川勝浩(広島)
・館山昌平(ヤクルト)
・藤川球児(阪神)
・松坂大輔(中日)

<捕手>
・実松一成(日本ハム)

<内野手>
・小谷野栄一(オリックス) → 現役引退
・G 後藤武敏(DeNA) → 現役引退
・渡辺直人(楽天)

<外野手>
・矢野謙次(日本ハム) → 現役引退
・工藤隆人(中日)


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