ニュース 2018.10.01. 11:30

広島東洋カープの人財と明暗【深澤弘のショウアップナイターヒストリー】

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広島・フランスア(C)KYODO NEWS IMAGES

新井さんも一安心!?


 今週は、優勝した広島東洋カープについてちょっとお話したいと思います。

 本当に強いですね。広島はチーム創設以来、山本浩二さんや衣笠さんも成し遂げなかった3連覇。今のリーグで3連覇するというのは、ドラフト制度の影響もあり、なかなか難しい。その3連覇も内容的にまったく危なげないということで、これは凄いですね。

 結局、新井貴浩さんが引退を決意したのも、こういう強いチームが出来て「もう俺の出番はないなぁ」というような、そこまではっきりしないまでも、「もう俺はいいかな?」というようなことを、彼は感じたのではないかと思うんです。

 俺がいたのでは、これから出てくる若い奴のポストを奪ってしまうことになるんで、もう俺もボチボチいいかなって。彼も非常に察しの良い男ですから、球団がガチャガチャ言う前に、あるいは周りがガチャガチャ言う前に、だったら俺も気持ちよく辞めようというので、彼は引退したのではないかと思います。

 阪神タイガースにFAで入って、コテンパンにやられて、自由契約のような感じで出されましたね。それを広島東洋カープが拾って、提示した年俸が2000万。2000万円で新井貴浩を獲って、結局その後リーグ優勝3度ですからね。今後の自分の生活というのも、ある程度目処がたったと思うので、非常に満足した気持ちで迎える引退だと思います。

 性格の良い、人の良いプレーヤーで実力もあって、人が良い上にちょっと勝負弱いということはありましたが、晩年はやっぱり良いところで、ジャイアンツ戦なんかで打ちました。あれだけ人気を博して辞めるというのは、彼は本当に幸せな男ですね。


明暗分けた真夏の3連戦


 リーグ3連覇を達成した広島ですが、2016年は2位に17.5ゲーム差。去年は2位と10ゲーム差。今年も同じように大差をつけて他の5チームを破るということになると、とにかく凄いという以外に言いようがない。他のチームが果たして5割いくかいかないか位の争いをやっていたんですから、交流戦があってパ・リーグのチームに他のチームが叩かれたとはいえ、やはり広島の強さが抜けていたと見て良いですね。

 逆にジャイアンツの弱さが際立っています。例えば8月28~30日の東京ドームで広島・巨人の3連戦がありました。この3連戦を見て感じたことですけれど、第1戦はジャイアンツが内海、広島はジョンソンが先発しました。

 私は高橋監督がもうここで負けたらどうしようもない、という第1戦で内海を投げさせるということに非常に疑問を感じました。内海の調子が少しずつ上がってきていたのですが、あの広島のパワフルな打線に、どう立ち向かっても勝てるわけがない。

 案の定、あっという間に内海が捕まって、2回2/3、10安打8失点。私は長いこと内海を見ていますが、こんなに惨めなノックアウトを見たことない。これでジャイアンツのファンは本当にガックリする。

 ジョンソンはあまり良くなかったけれど、味方の援護に救われて勝ちましたよね。


両チームの力の差


 第2戦は延長10回の末に5対6。この試合はジャイアンツの吉川が好投して、上原、澤村、アダメスと繋いだのですが、10回にアダメスが押し出しのフォアボールを与えて決勝点を取られました。これはよく見る光景ですね。

 さらに両チームの力の差がはっきりしたのが第3戦の8月30日、夏休み最後の東京ドームでの一戦。私これを見ようと思って、チケットを買って、スタンドでこの試合を全部見たんです。

 先発投手はジャイアンツが田口。ファームで調整したため、真っ黒に日焼けしていかにもたくましく見えたんですが、見えたのはそれだけで、とにかく最初からボールの力もなく、コントロールもままならない。とにかく久々の田口という点で、1回表の広島は先頭の野間がデッドボール。何やってんだ田口!?と、スタンドの皆さん怒っていました。

 すると次の菊池がすぐに三塁線を破る二塁打。試合開始から2~3分で広島が1点を取って、あぁまた広島か……。さらに2回表の広島はバティスタがレフトへ会心のホームランを放つ。小窪もタイムリーヒットで続き、あっという間に2回が終わって3-0と広島がリードしました。しかし、この試合はジャイアンツにチャンスがないわけではなかったんです。広島の岡田という若いピッチャーがあんまり良くなかった。


チグハグな采配


 5回裏、小林のタイムリーヒットで1点を取った後、重信のセンター犠牲フライで2点を加えて2-3として、今日は勝てるかな?とジャイアンツファンが思ったそのランナー2・3塁のところ、一打逆転のチャンスでマギーがセンター前ヒットです。

 これは完全にセンター前ヒットです。これをセカンドの菊池がいわゆるフライングキャッしました。飛びついて取って、これでジャイアンツのチャンスが潰れる。本当に見事なダイビングキャッチ。打つだけではない、守るという広島の強さを目の当たりにしました。

 完全に菊池がピッチャーの岡田を救ってですね、3-2と1点差でゲームがそのままずっといくわけですが、さらにジャイアンツが6回裏、岡本の二塁打、長野の四球でランナー1・2塁。山本もヒットでワンアウト満塁。

 ここで東京ドームのスタンドの皆さんは絶対に逆転すると信じていたところで、出てきたバッターは小林です。その前の打席で小林はヒットを打っているんですが、私は代打を出すと思いました。しかし、小林はそのまま打席に入り空振り三振。2アウト満塁で、高橋監督はここで阿部を出します。

 阿部は、追い込まれているところでもう余裕なんかなく、空振りの三振に倒れます。ですから小林のところで阿部を出していたら、どういう結果になっていたか分からないですが、僕は高橋監督の神経がちょっとあの時はわかりませんでしたね。

 6回が終わって、2-3と形勢は変わらず、おまけに今度は逆に5人目の池田等が打たれて、ヒット4本。それからどうでしょうね。四球が1つありましたかね。3失点で終わってみれば、2-3が2-6の一方的な敗戦になっていた。投手リレーにしても、それから打者起用にしても、とにかくベンチの采配が全く冴えていないという一戦で、こういったゲームを何度みさせられたか分かりません。

 この時点で広島との成績が5勝16敗1引き分け、となってはもうどうしようもないことで、この夏休み最後の東京ドーム3連戦、広島のピッチャーは誰も好調ではなかったんですが、とにかくバッティングは好調。よく打つ、それからよく守る。この辺は広島のやっぱり強さを本当目の当たりにしましたね。

 一方の巨人は、投手陣は21失点、打線がなんと30残塁。この広島の3連戦だけでこれだけの悪い成績を残しては勝てるわけがない。両チームの強さ弱さがくっきり出た一戦を最後の東京ドームで見てしまった感じです。


(ニッポン放送ショウアップナイター)

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