巨人・菅野智之 (C)Kyodo News

● 広島 0 - 4 巨人 ○
<25回戦・マツダスタジアム>

 巨人先発の菅野が、3試合連続となる完封勝利をマーク。広島・大瀬良と並ぶリーグトップタイの15勝目(8敗)を手にした。

 巨人は0-0の5回、一死から1番坂本勇、2番田中俊の連打で一、二塁の好機を作ると、二死後、4番岡本が中前適時打を放ち1-0と均衡を破った。

 6回は下位打線が一死一、三塁の好機を作り、9番菅野がスクイズを決め2点目。8回には、5番阿部が右越え11号ソロ、続く長野は左越えの13号ソロを放ち、中軸の連続弾で貴重な2点を加えた。

 菅野は今季未勝利だったマツダスタジアムで力投。序盤から安定感抜群の投球を披露し、広島打線を散発の4安打に封じた。9回は2番田中、3番丸、4番鈴木を3者凡退斬り。9回119球、11奪三振無四死球の快投で、リーグトップだった防御率は2.15まで良化。この試合で10完投、200投球回にも到達し、沢村賞の選考基準7項目を現時点ですべてクリアした。

▼ 選考基準と今季成績
登板数:25試合以上⇒ 27試合
完投数:10試合以上⇒ 10試合
勝利数:15勝以上 ⇒ 15勝
投球回:200回以上 ⇒ 201回
勝 率:6割以上  ⇒ .652
奪三振:150個以上 ⇒ 200個
防御率:2.50以下 ⇒ 2.15

 巨人は広島とのシーズン最終戦に快勝し、単独3位をキープ。試合後はファンが陣取る三塁側に挨拶へ向かうと、今季限りでの退任を発表した高橋監督への“由伸コール”が響き渡った。

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