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史上最高の鉄腕・岩瀬仁紀が打ち立てた2つの大偉業…超える選手は現れる?

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中日・岩瀬仁紀が打ち立てた大偉業 (C) KYODO NEWS IMAGES

1000試合目の登板で407個目のセーブ


 「これ以上、迷惑をかけるわけにはいかない」…。引退会見で43歳の左腕はこのように決断の理由を説明した。

 今シーズン限りでユニフォームを脱ぐことになった中日の岩瀬仁紀。11月には44歳を迎えるという2018年のシーズンを戦い抜き、積み上げた登板数1001はプロ野球新記録。投手としては誰も成し遂げていない“4ケタ出場”という前人未到の記録を打ち立て、407セーブも他を圧倒するぶっちぎりの歴代最高記録だ。

 記念すべき1000試合目の登板となった試合も、1点差の9回というしびれる場面での登場。本拠地のファンが祈るような想いでマウンドの背番号13を見つめるなか、見事に1イニングを0でしのぎ、自身が持つ最多セーブ記録を1つ増やして偉業に華を添えた。


宮西でも“あと8年”!?


 球史に燦然と輝く岩瀬の2つの偉業。「記録は破(られ)るためにある」という言葉もあるが、果たして現役選手でこの記録に挑戦できそうな選手はいるのだろうか。

 まずは登板数から見てみよう。現役選手の登板数ランキングは以下の通り。

【現役選手・登板数ランキング】 ※500試合以上
1001試合 岩瀬仁紀(中日)
777 試合 五十嵐亮太(ソフトバンク)※日米通算は860試合
708 試合 藤川球児(阪神)※日米通算は737試合
642 試合 山口鉄也(巨人)
628 試合 宮西尚生(日本ハム)
551 試合 青山浩二(楽天)
530 試合 高橋聡文(阪神)
526 試合 永川勝浩(広島)


 現役選手で500試合以上に登板しているのは上記の8名。このうち、4位の山口鉄也は今季限りで現役引退することが決まっている。

 岩瀬を追いかけるのは五十嵐亮太。近年は故障もあって思うように登板数が伸ばせないでいるものの、それでも18年で日米通算860試合に登板。来年5月で40歳を迎えるということを考えても、もう少し数字を伸ばすことができそうだ。

 今季引退選手が相次いでいる“松坂世代”の藤川球児は、ここまで日米通算で737試合の登板。現在は登録を抹消されているものの、今季も元気に51試合に登板している。1000の大台は厳しいかもしれないが、こちらもどこまで数字を伸ばすことができるか注目が集まる。

 “岩瀬超え”の期待が最もかかる選手となると、5位にランクインしている宮西尚生になるか。現在33歳の左腕はプロ11年目にして628試合に登板。岩瀬と同じくプロ入り1年目から欠かさず50試合以上に登板してきている。

 同じ左腕で、ルーキーイヤーから毎年50試合以上に登板。それでいて年間の登板数が70を超えたことがないという共通項を持つ宮西。1000の大台に挑むとなると、来季以降も毎年50試合に登板すると見積もって達成するのは8年後の2026年。宮西が41歳を迎える年になる。果たして、この偉大な記録に近づき、追い越すことはできるだろうか。


松井は起用法がどうなるか


 では、岩瀬が持つもうひとつのプロ野球記録・セーブ数だとどうだろうか。

【現役選手・セーブ数ランキング】 ※100セーブ以上
407セーブ 岩瀬仁紀(中日)
234セーブ デニス・サファテ(ソフトバンク)
225セーブ 藤川球児(阪神)※日米通算では227セーブ
165セーブ 永川勝浩(広島)
145セーブ 増井浩俊(オリックス)
132セーブ 山崎康晃(DeNA)
112セーブ 山口 俊(巨人)
106セーブ 中崎翔太(広島)
101セーブ 松井裕樹(楽天)


 岩瀬に次ぐのが来日8年目のサファテ。ストッパーを任されていなかった年があることも考えると、とてつもないペースでセーブを量産していることが分かるが、それでも岩瀬とは170以上の差がある。

 現在もストッパーを務めている選手で言うと増井浩俊が最上位になるが、増井ももう34歳。となると、候補は若くして守護神を任されている3人に絞られる。

 まずはプロ入り4年目・26歳にして132セーブをマークしている山崎康晃。プロ1年目から守護神として37セーブを挙げ、「ルーキーイヤーから4年連続で20セーブ以上」はプロ野球記録を更新中だ。

 中崎翔太も山崎と同い年の26歳。高卒でのプロ入りのためキャリアは8年目になるが、抑えに定着したのは2015年のこと。昨季は故障の影響で10セーブに留まっており、その中でもすでに100を超えるセーブを記録しているというのはなかなかのハイペースだ。

 そして、この2人よりも3年後輩ながら100セーブを超えている松井裕樹も忘れてはならない。高卒2年目から抑えを任され、3年連続で30セーブ以上を記録。22歳10カ月での通算100セーブ到達は史上最年少記録だった。しかし、今季はシーズン序盤で抑えを外れて5セーブに留まっており、終盤には先発としての起用もみられた。来季以降の起用法がどうなるのか、注目が集まる。


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