東京六大学野球秋季リーグ戦（神宮球場）
第6週 1回戦
● 立大 1 － 4　慶大 ○

　首位の慶大が高橋佑樹の初完投勝利で先勝し、1971秋～72秋以来のリーグ3連覇へまた一歩前進した。

　慶大は3回に一死満塁から押し出しの四球と6番・嶋田（2年・樹徳）の左犠飛で2点を先制。4回に立大は、4番・種田（4年・大垣日大）の中前適時打で1点差に迫るも、慶大・先発の高橋佑樹（3年・川越東）が後続を断ち、以降も立大打線を封じる。慶大は7回に1番・中村（3年・中京大中京）が左翼席中段へ今季5号のソロ本塁打。8回にも相手のけん制悪送球で1点を加えて突き放すと、先発の高橋佑樹が9回110球3安打1失点で今季4勝目を自身リーグ戦初完投で飾った。

　先発の高橋佑樹は「変化球は得意」というものの、「ストレートが遅くて変化球が活きない。それが高校の頃から続いていた」と話す。「何とかするということでやってきた」と慶大入学後、球速は5キロアップして最速は143キロに。リーグ戦初完投勝利を果たしたが、「そんなにコントロールは良くなかった。開き直って投げたのが、今日はいい方向に転がってくれた。ただ、このままでは良くない」と気を引き締めた。

　また、今季5本目の本塁打を放った中村は「チームとしてやっているが、その場その場で与えられる役割を頭の中で整理してから打席の中に入っている。調子というよりも、そうしたところを順序立ててやれていることが結果に表れていると思う」と話した。

（取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司）