ニュース 2018.10.13. 18:25

ドラフト候補 早大・小島、3試合連続完封は?!

東京六大学野球 秋季リーグ戦(神宮球場)
第6週 1回戦
早大 1 ー 1 明大
(プロ併用日規定により9回引き分け)

 今秋ドラフト候補、早大の左腕エース小島(おじま)和哉(4年・浦和学院)の3試合連続完封がかかった試合は、明大の右腕、森下暢仁(3年・大分商)との投げ合いとなった。

 小島は「一番悪かったのは(序盤での)四死球」と振り返ったように、5回まで毎回走者を背負う投球ながら、「チェンジアップとカットは良かったんじゃないかと思う」と、要所を締めて無失点。対する森下暢仁も150キロをマークするなど、5回までに7三振を奪って早大打線を封じる。

 試合が動いたのは6回表。早大の先頭、2番・福岡(3年・川越東)の右中間への二塁打を足掛かりに一死三塁のチャンスを作ると、4番・加藤(3年・早稲田実)が森下暢仁の高めの速球に詰りながらも左前へポトリと落として先制。

 待望の1点に、早大としては、小島の3試合連続完封へ期待が高まった。7回裏の先頭に森下暢仁を迎える。

「森下くんには投げづらいというか、春から打たれていたんで…野手の一人と見ています」と小島。そんな意識もあったのか、中前へ安打を許す。

 早大は一死一、三塁のピンチを招くと、途中出場のキャプテン2番・吉田(4年・履正社)に一塁線へ転がすスクイズを決められた。

 小島は「(スクイズで三塁走者が)走ったのはわかったが、カットボールだった。たたきつけることがあるので…。真っ直ぐだったら、たぶん高めか、外へ外せたと思う。そこは明治が上だった」と振り返った。

 これで1対1の同点。「あそこで点を取られなければ、完封できたんで。終盤に点を取られたのは悔しい」と反省した小島。

 ただ、明大もその小島から勝ち越しには至らず、善波監督は「小島くんは、最後になってから力んで(ボールが)バラついてきていた。目を付けるところだったが、ウチはそこでパッと反応できていなかった」と畳み掛けられなかった部分を悔やんだ。

 結局、森下暢仁は9回148球7安打(10三振)1失点。小島も9回140球6安打(8三振7四死球)1失点。ともに完投。神宮球場でセントラルリーグのクライマックスシリーズファーストステージ第1戦が予定されていたため、規定により9回引き分けとなった。

 「今日はストライクとボールがハッキリしていた。そこは修正していかないと」と3試合連続完封勝利は逃したが、完投した小島。運命のドラフトは今月25日だ。

(取材・ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)
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