◆ ア・リーグ優勝決定シリーズも開幕

 ついに始まったリーグ優勝決定シリーズ。ナ・リーグ第1戦は、ミルウォーキー・ブリュワーズがロサンゼルス・ドジャースの追い上げをかわし、、36年ぶりのワールドシリーズ進出へ好スタートを切った。一方のア・リーグ優勝決定シリーズは、今季レギュラーシーズンで108勝を挙げたボストン・レッドソックスと昨季世界一のヒューストン・アストロズが激突する。

 現地時間13日(日本時間14日)に始まる4戦先勝方式のア・リーグ優勝決定シリーズ。3つの注目すべきスタッツを紹介しながら展望していこう。

◆ 「.000 vs .400」

 アストロズ投手陣は、インディアンスとの地区シリーズ3試合を合計6失点い抑え込んだ。特に得点圏時のピンチで投手陣が本領を発揮。得点圏時は9人の打者に対し、犠飛、犠打、四球が1つずつあったが、6打数0安打とタイムリーを1本も許さなかった。

 対するレッドソックス打線は、ヤンキースとの地区シリーズで多くのタイムリーを放った。得点圏打率はちょうど4割(35打数14安打)。上位打線を中心にメジャー屈指の得点力を見せつけた。

◆ 「2勝9敗」

 メジャー通算143勝75敗のデービッド・プライスがアストロズとの第2戦に先発する予定になっている。今季も16勝7敗、防御率3.58の好成績を残したが、ポストシーズンでは通算2勝9敗、防御率5.28と大舞台での投球に不安が残る。ヤンキースとの地区シリーズ第2戦でも2回途中3失点でノックアウトされた。

 ただしアストロズに対しては通算6勝2敗、防御率2.94と相性は悪くない。昨季のアストロズとの地区シリーズでもリリーフで2試合に登板し、6回2/3を無失点に抑えている。第1戦の結果にかかわらず、第2戦に先発するプライスの出来がシリーズの行方を大きく左右しそうだ。

◆ 「24勝24敗」

 レギュラーシーズンではレッドソックスに次ぐ103勝59敗(勝率.636)という高勝率を残したアストロズ。今季の合計得失点差は「+263(得点797、失点534)」とレッドソックスの「+229(得点876、失点647)」をも上回る。

 今季のアストロズは大勝した試合が多かった半面、競った試合で勝ちきれないことも。1点差試合の成績は24勝24敗で勝率5割。44もの貯金を作ったチームとしては勝負弱いイメージが残る。実力伯仲のレッドソックスに対し、接戦で勝ち切れるかどうかはカギとなりそうだ。一方のレッドソックスは1点差試合で25勝14敗と大きく勝ち越している点も見逃せない。

文=八木遊(やぎ・ゆう)

この記事を書いたのは

八木遊

1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。

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