◆ 「ファンの皆さんと一緒に喜びを分かち合えたら」
いよいよあす17日(水)から開幕する『2018 パーソル クライマックスシリーズ パ』のファイナルステージ。16日にはメットライフドームで前日練習が行われ、西武の辻発彦監督が決戦に向けた意気込みを語った。
決戦を控えた心境は「特に変化はない」と指揮官。「あしたになったら緊張したりもするのかもしれないけど、今は落ち着いています」と語り、「ここに来て何かを変えたりということはない。一戦一戦に全力を尽くして、今まで通りにやってくれればいい」と“普段どおり”の戦いを強調した。
メットライフドームでのクライマックスシリーズは就任1年目の昨季も経験しているものの、その時は3位・楽天に1勝2敗と足元をすくわれた。しかし、そのことに関しても「昨年はファーストステージで2つ先勝の勝ち抜け。条件がまったく違う」とし、「とにかくウチは3勝すればいい。それだけ」と目の前の一戦に集中することを掲げる。
初戦の先発を託す菊池雄星については、「レギュラーシーズンとは違ったマウンドになると思うが、日本一になるためにはひとつずつ勝っていかないといかない。調子も良いし、全力を出し切れば、必ず勝ってくれると思う」とエースを信頼。
自慢の打線についても「変わりようがない」とここも“不変”を貫き、「うちの攻撃は1・2番の出塁から。1点を大事に、取れるところでしっかり取れるように」と、これまで通りのスタイルで戦うことを強調した。
また、今季は本拠地での全試合を消化してからの優勝だったこともあり、あすは“ホーム凱旋”のゲームにもなる。辻監督も「この球場(メットライフ)では選手たちが本当にのびのびと戦ってきた」と語るように、今季のチームはホームで45勝24敗2分という圧巻の勝率を残してきた。
最後に、「レギュラーシーズンの胴上げをここで出来なかったので、そういう意味でも、ファンの皆さんと一緒に喜びを分かち合えたら良い」と指揮官。ライバルを叩き、10年ぶりとなる日本一への挑戦権を掴むことができるか…。いよいよ決戦の火ぶたが切って落とされる。